ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「蜷川実花展 Eternity in a Moment」(虎ノ門) レポ

本当に美しいものは、日常に宿っているのだという話。

まずは概要から。2024年2月25日まで、駅直結施設・虎ノ門ヒルズタワーにて開催中。事前に電子で日時指定チケットを取ってから行くタイプです。かなり長時間居座れるし、映像作品は寝ながら観られるので、あとに予定を入れるとキツイです。のんびりまったり過ごせる日がおすすめです。また、平日のほうが圧倒的に空いている、という情報もあるので、土日祝以外を狙いましょう。写真撮影OKなので、エモい写真や記念撮影もバンバンできます。私はどうして一眼レフを持ち込まなかったのか……それでもスマホのプログラムオートで頑張りました……。ちなみに物販会場に入る際も、入場特典ステッカーまたはチケットの提示を求められます。LINEの蜷川実花氏のアカウントと友だち登録すると、記念のポストカードがもらえます。

蜷川実花氏の作品をインスタレーションとして観る

今回の展示では、様々な写真や映像を組み合わせて投影したり、造花でいっぱいの空間があったり、写真を撮る・映像を撮るという営みについて蜷川実花氏の考えていることの一端がわかるインスタレーション作品群となっています。蜷川実花氏は「枕草子」の冒頭を引用しながら、「日常の中に永遠に残る一瞬がある」と書いていて、「当時春と言えば花だったのに、あけぼのだとした感性」を評価・継承することを意識していたそうです。ここで「春はあけぼの」が来るのか~~!! と感動してしまいました。

これは、スマホのプログラムオートの限界に挑戦した写真たちです。

花のエリア①

花のエリア②


私も一眼レフで様々な写真を撮る人間で、もちろんプロではないですが本気で取り組んでいるものでもあるので、「日常の中」から撮影を始めていきたいと思いました。撮影の仕方もかなり勉強になったし、自分で実際に蜷川実花氏のインスタレーション作品を撮るとなったときは身が引き締まる思いでした。こうして被写体に真摯に向き合い、その何気ない一瞬を永遠に閉じ込める、というのが蜷川実花氏の考え方なのかもしれないな、と感じました。金魚や花火、花や雪など、蜷川実花氏の好きなものをたんまり詰め込んだ映像美に酔いしれること間違いなし。それでも、最後のほうで気付かされたのが、私も写真を撮るならば被写体が何にせよ「敬意」と「畏怖」と「愛着」を持つべきだし、そうしないと本当の意味で良い写真、永遠になる写真にならないのだということでした。

過去最大級の蜷川実花氏の展示です、ぜひ!