ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「ガブリエル・シャネル」展(丸の内) レポ

暴力的なまでに美しかった。

まずは概要から。9月25日まで三菱一号館美術館にて開催。月曜休館ですが8月15日、8月29日は開館するそうです。開館時間は10時から18時、金曜土曜は20時まで。今回チケットの価格設定がお高めなのですが、その理由がよくわかる展示でした。

20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー

真っ暗な空間の中に、ぼうっと浮き上がる漆黒のドレス。それには繊細なカッティングなどの加工が施され、見る者を圧倒します。黒は喪服をイメージさせることから当時は賛否両論だったそうですが、極力色彩を排し、そのデザイン性・着心地の良さ・着た人を美しく魅せる効果を見せつけるシャネルの姿に、「MANIFESTE DE MODE」(※展覧会のサブタイトル。さしづめ「モードにおける方針演説」といったところか)を感じずにはいられませんでした。ファッションに対する哲学が感じられて、おしゃれ好きとしてはもう感涙にむせぶほどでした。「可愛い」「素敵」「素晴らしい」というおようふくへの憧れで脳みそが支配される。ドレス、テーラードジャケットとスカートのアンサンブルなどシャネルの看板とも言える作品が勢揃いしていました。感動。当時は熱狂的に「ヴォーグ」などで報じられ、彼女自身もファッションアイコンとして活躍していたという記録映像が見られたことを思うと、その作品群の威力と今回の展示を企画した学芸員さんにスタンディングオベーションです。もちろん装飾品もあるのですが、あくまで服はシンプルにするぶんベルトやネックレスなどのアイテムで「盛る」と言う感覚なのも面白かったです。

なぜチケットが高いのか

シャネルのネームバリューかな、と思っていたら帰りに香水のサンプルを貰いました。えー!? くれるの!? タダで⁉ 脳みそが混乱しました。ただでさえさっきの展示でふわふわしているのに。

おみやげと夜景

この周辺は普通に写真を撮るのも楽しい(実際に結婚式の撮影をされていたカップルもいた)ので、その写真も。

夕暮れ時の夏バラ

館内の様子①

館内の様子②

美術館としての機能もそうですが、ショップの可愛さとカフェの居心地の良さ(コラボメニューも充実しています)で100点中10億点くらいの評価になる大好きな三菱一号館美術館が、総力を結集して開催した本展覧会。おかわりしちゃいそうです。そのくらいよかった。写真はNGですがポートレート撮影をしてもらえる場所がありました。記念撮影もできるよ。私は自分がシャッターを切りたかったから遠慮したけどね!! なんとしてでも図録を手に入れます。楽しかったー!