ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「やまと絵 受け継がれる王朝の美」展(上野) レポ

ヤバかった。語彙が消えます。ごきげんよう、桃ちゃんです。

まずは概要から。12月3日まで上野にある東京国立博物館にて開催。会期中展示替えあり。休館日は毎週月曜ですが、11月27日は開館の予定だそうです。会場内写真撮影禁止。9:30~17:00開館ですが、金曜・土曜は19:00まで開館しています(入場は閉館の60分前まで)。土日祝のみ事前予約制なので、お早めにチケットを取るか、金曜の夜に猛ダッシュするしかない! 行って損はないです! 音声ガイドはあの夏木マリさんでテンションが上がりますし、図録が3300円で買える辞書なのでエコバッグ持参推奨です。買うともれなく幸福感と知識が得られます。

タイトルに偽りなし

まず入ってすぐに「権記」があってヒエ~~~~ってなりました。あの行成の書いた日記(というか議事録みたいなもの)ですよ⁉ 能書家で知られる行成の!! 自筆文字!! 千年を超えた推し活!! かつてトーハクでやっていた「和様の書」以来の行成自筆文字!! ハッピー!! 藤原行成について詳しくない人は、ぜひ「超訳百人一首 うた恋い。」の3巻を読んで悶えてください。今はカラー版も出ています。そんなこんなで私の内心はギリギリテンションなのですが、「和漢朗詠集」「古今和歌集」「御堂関白記」「信貴山縁起絵巻」などなど、バンバン有名作品が並んでいて「王朝の美……やば……オールレンジすぎやしないか……」となること間違いなし。教科書に載っているアレが見られる展示は、トーハクの強みというか得意分野なので、この出会いを大事にしたい……だって「本物を見られる」という奇跡は、誰かが残してくれたからだもの……と感動で涙がちょちょぎれそうになりました。

屏風絵から絵巻物、古筆まで

王朝の美を体現するやまと絵は、唐絵・漢絵から日本風にアレンジされたものなのだそうですが、その線の細かさや表情の描き方の繊細さに感動しますし、久しぶりに観られた「鳥獣戯画」の瑞獣ちゃんたちが可愛いし、「百鬼夜行絵巻」のお化けもなんだかコミカルで良かったです……古筆も頑張れば読めます、私は古今和歌集に書かれた「袖ひちて……」が自然に読めてムスカ大佐になりました(「読める、読めるぞぉ!」出典:天空の城ラピュタ)。テンションが天井知らずのまま、ただ美と貴重さに圧倒された展示でした。混んでいる日は5時間滞在を覚悟すべし。勉強になる展示、サイコー!

図録