ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「ボストン美術館 芸術×力」展 レポ

古今東西の名品がずらり。

まずは概要から。10月2日まで、東京都美術館にて開催。金曜日は夜間開館があります。9:30~17:30が基本の開館時間です。月曜休館。9月19日は祝日のため開館、翌日が閉館となります。日時指定予約制。まだオンラインでもチケット販売があります! ぜひ。

権力と芸術

権力者たちは芸術品を集めたわけですが、庇護者(パトロン)でもあり、権力を誇示するためや贈り物として、芸術品を政治の側面で使用しました。それがよくわかる展示になっていました。今回はボストン美術館に収蔵され、現在日本に里帰りしている絵巻物や仏像、刀剣があるので、それも見どころのひとつです。宮廷画家の描く貴族の姿から、絵巻物に出てくる平治の乱まで、見どころしかない美術展でした。

お写真はNGだったのですが、個人的にインドの美術を見られたことが収穫でした。何とも言えない西洋と東洋の真ん中みたいな絵を描くのだなあと感動しました。あとは様々な権力者たちのジュエリーがすごかった。ロスチャイルド家の逸品とか。ぜひ目に焼き付けてください。

日本初公開の作品群もありました。中国の屏風絵なのですが、老子の母親が桃を献上するシーンと、老子が出立するシーンが細かく描かれていて、それが大画面で展開されるので迫力がありました。

権力者は美しいものを追求するのが世の常ですが、そうした権力者たちが残し、守り、今まで伝えてきた名品が一堂に集結するという、芸術界のドリームマッチみたいな展覧会でした。権力と繋がった宗教画もあって、その「つながりそのもの」は歴史的・政治的には、後から考えたら良くないものなのかもしれないけれど、それでも美術品を作らせる原動力になったのは良いことなのかな、なんて思うなど。楽しかったのでぜひ!

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