ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「エドワード・ゴーリー」展(渋谷) レポ

不気味なブラックユーモア、満載。

まずは概要から。渋谷区の松涛美術館にて、6月11日まで開催中。休館日は毎週月曜、開館時間は10時から18時まで。毎週金曜は20時まで開いているそうなので、仕事帰りにダッシュするのもオススメです。めちゃ混むのでお気をつけて! そしてグッズ展開が豊富すぎて散財の予感! そちらも気をつけて! 展示物は写真撮影不可。地下1階(第1会場)と2階(第2会場)に展示がありますので、移動の際は気をつけてください。

地下へ降りる階段

私とエドワード・ゴーリーの出会い

たまたま入った某ヴィレッジヴァンガードにて、「うろんな客」を立ち読みした桃ちゃんは、その「不思議な生き物」に心惹かれました。子どもの象徴とも言われる「名前のないそいつ」は、徐々に生活を侵食していくのですが、当時大学生ですさんだ心の持ち主だった私にとっても、本当に面白い絵本だったと記憶しています。「名前のないそいつ」との再会を願って、今回渋谷まで行って来た、というわけです。

フォトスポット

ゴーリーの描く作品はブラックユーモアに満ち、最後に救いは無く、「引き攣った笑い」と形容されるような独特の雰囲気が特徴です。本展でもその妙味をしっかりと味わえますし、気になったら絵本が置いてあるので読める(!!)という福利厚生の手厚さに感動しました。あまり規模が広くない会場なので、気が狂うほど緻密に描かれた挿絵をじっくり堪能できます。個人的にはゾウの絵が怖かった。クトゥルフ神話だった。泣きそう。でも満足です。

なぜゴーリーの作品が愛されるか

ここからは私の推測になるのですが、日本人ってたぶん、救いのない話が好きなのですよね。学校の教科書でも「ごんぎつね」だとか「少年の日の思い出」だとか、救いのない話がバンバン出るし、徐々に慣らされて社会に出ているから、悲劇に対する耐性があるのかもしれないですね。そんな日本で「じわじわ来る言いようのない悲劇への転落」というモチーフは、もしかしたら親和性が高かったのでは? なんて思っています。

内装

いずれにせよゴーリーの作品はちょっと怖い!! 気になった方はぜひ。