美しさの中に光る歴史。
まずは概要から。日本橋・アーティゾン美術館にて2023年2月5日まで開催中。10時から18時まで開館。毎週金曜日は20時まで開いています。休館日は毎週月曜、9日は開館するので10日が休みになります。事前予約制なので、時間指定のチケットをネットで取ってから行きましょう。割引のきく方でも予約は必要です。公式サイトをチェック!
美術史としてのパリ・オペラ座
画家やファッションデザイナー、文筆家など様々なアーティストが集ったパリ・オペラ座。多くの人々をとりこにしたことが窺える歴史的資料がたくさんありました。バレエシューズや舞台衣装、衣装のデザイン図、舞台設計図など、美しさと貴重さMAXの展示物に心が躍ります。ミュシャやドガ、ルノワールなど著名な画家の作品も展示されており、お写真はNGですが心のシャッターを切りまくったのでした。
パリ・オペラ座はフランス芸術の最高到達点として、誰もが憧れる場所となりました。古くはルイ14世の治世に花開いた文化が、現代まで脈々と受け継がれてきたこと、度重なる焼失にも負けず再興されてきたこと……そのすべてに説得力を持たせられるだけの熱量が、あのオペラ座にはあったのだな、と(行ったことはないくせに)想いを馳せてしまいました。
個人的には「オペラ座の怪人」直筆原稿とか、かなりテンションが上がりました。私の好きなミュージカル映画なので……あと衣装デザイン図! めちゃくちゃ可愛いです。お写真OKエリアにあったものだけでも供養します。
オペラ座の夢
オペラ座と言えば、ルノワールなどの桟敷席を描いた芸術作品が多い印象もありますが、ドガの描いた踊り子の作品も外せませんよね。そんな「オペラ座」という場所に込められた、様々なアーティストの想い……その麗しさを賛美したり、風刺したりする心が、何よりもオペラ座という場所を盛り上げているのだと思いました。集まるすべての文化人の心を打つ豪華さ、華やかさと、洗練された美しさ――それを表現しきった作品群がひしめいているこの展覧会、行って損は無いです。すごかった。