ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「マリー・ローランサンとモード」展(渋谷) レポ

今季いちばんやべぇものを見てしまった気がする。

まずは概要から。4月9日まで渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて開催中。ここから先は無休のようです。事前予約もありますが、当日券もあります……! 10時から18時まで開館、毎週金曜・土曜は21時まで開館だそうです。ミュージアムショップ・館内展示が行き来できるので、どっぷり浸かってください。そしてお写真OK絵画やエリアがありますので、カメラを忘れずに!

ポスターと最初のフォトスポット

1920~1930のモード

パリの社交界ではマリー・ローランサン肖像画を描いてもらうのが流行になるなど、この時代の画家として名声を得ていたようなのですが、ココ・シャネルの肖像画は突き返されるなど、女性の強気なやり取りがあったという記述に、時代の先駆けとして流行を作る人間の底知れないパワーと妥協を許さない美学を感じました。パステルカラーと柔らかいタッチのマリー・ローランサンの手による絵画は、固定のファンがつくのもうなずけるほどの儚いロマンティックな美しさを醸し出していて、私も目を奪われました。自画像を受け取ってもらえなかった後も、シャネルとの交流はあったようです。女の友情、強い……! 舞台芸術にも携わるなど幅広い活躍を見せたマリー・ローランサンの画業が凝縮された展示でした。

そしてびっくりしたのが、お写真OKエリアに「あの」ラガーフェルドのディレクションしたドレスが展示されていて……私は死ぬかと思いました……やばいやつですよあれは。マリー・ローランサンの絵画に着想を得たとされるそのドレスは、ピンクを基調としながらもグレーや黒を取り入れた甘美な作品に仕上がっていて、見た時は泣くかと思いました。服飾デザインが好きな人、おしゃれやファッションに敏感な人ほど感動すると思います。すんごいものを見させてもらった。そう考えるとこのチケット代は安い。おかわりしたい。史上最高の麗しい世界が、今渋谷に広がっています。行くなら今しかない! もう会期も残り少ない! 皆様ぜひ~~!

お写真OKだった作品群