ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「スコットランド国立美術館展 THE GREAT」(上野) レポ

お写真NGでしたが楽しかったです。

まずは概要から。7月3日まで、上野の東京都美術館にて。9:30~17:30開館。休館日は月曜です。事前予約制ですが、当日券も買えます(14時ごろにはなくなる)。

美術史に名を残す、巨匠(ザ・グレイツ)の作品を一堂に……というのがテーマなのですが、ハズレ無しの名品優品ぞろい、美術好きにもビギナーさんにもおすすめできる展覧会でした。ビギナーさんは音声ガイドや壁の説明を読んでから鑑賞してみてほしい。味方が変わるから。美術沼の住人はドマイナーの推しを見つけてください。私はブーシェラムジー、ゲインズバラがヒットでした。

各時代において「伝統」と呼ばれるものを、皆が当たり前のように踏襲しているのですが、その伝統というのはその前に生きていた我々の祖先が「革新」として導入したものなのだ、というのを痛感しました。ルネサンス古代ギリシアを、バロックルネサンスを……とさかのぼると、人間が生まれたその原初の時代からの、芸術に対する熱い想いを感じ取ることができます。その最前線にいる我々も、いずれは古典になるのだと強く感じられました。古典作品を作るのは我々。いずれ古典に連なる末席として、昔の「古典芸術」の至宝を見ていけば、なんだか背筋も伸びる思いがしませんか?

ブーシェの三枚連作のロマンティックさ、ラムジーやゲインズバラの女性像に見える優雅さ、たおやかさを感じられたのでもう満足です。最高。

今回の看板