美しいものを見られるならばどこへでも。というわけで先日3件の美術展をはしごしましたので、その報告を。暑かったけれど最高でした。
概要から。7月25日まで、東京都新宿区のアートコンプレックスセンター東京で開催されている、南無子さんの個展です。私はこの方を今まで存じ上げなかったのですが、夏のきらめき、輝き、透明感をよく表現されている方なので、ふらっと立ち寄って、一撃で心をつかまれてしまいました。
女の子のイラストが、非常にノスタルジックかつコケティッシュ。こういう女の子の描写、大好きです。何って、デザイン画に近いロマンティックな印象を受けるからです。愛されるために生まれたのだと思わせるくらいに、儚げで麗しく涼しげな少年少女や人魚、クラゲ、海の生き物……幻想的な別空間でした。ここだけ海の中にいるみたいで、なんだか海中散歩をしている気分でした。もちろん海にまつわるもの以外にも、「喫茶」なので、クリームソーダやゼリーなどの甘味もたくさんあって、そのあと私はHURBSで紅茶とティラミスを食べるなどして、「サブリミナル効果……!」などとよくわからない方向に思考が吹っ飛んでいました。そのくらい威力があります。観終わったらよく冷えた三ツ矢サイダーを飲むと良い感じにエモい。そしてヨルシカさんとか聴いているとさらにエモい。
イラスト集も400円とお安かったので、思わず購入してしまいました。お布施です。こうして推したいアーティストにはじゃんじゃん投資するのですよ。
あまり作者様とはお話ができなかったのですが、ひとりで黙々と作品を描かれていて、細かな筆さばきと色合いの妙味を感じて胸が勝手にいっぱいになっていました。そうです、言葉など無用。尊きものはみなうつくし。私はこの、しゅわしゅわとしたサイダーを飲む感じに飢えていて、その微炭酸な清涼感を作者様は感じさせることに長けた方だったのだろうと思っています。
最後に、展覧会の写真(正面画はNGです)と戦利品を。それでは、また。
