ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「Journals」でマーク・マンダースを見た話

美術館のお話・第2弾。今回はマーク・マンダース狙いで東京都現代美術館に行ったというやつです。以前の企画展は普通にスルーしてしまったし、リベンジでした。

まずは概要から。7月17日から10月17日まで開催。基本月曜閉館(7/26、8/2、8/9、8/30、9/20は開館)で、臨時休館は8/10と9/21です。大人ひとり500円で見られるからめちゃくちゃお得ですし、びっくりするくらい良かったので、ぜひ多くの方に行って頂きたいと思っています。企画展も面白いので、一緒に堪能しちゃいましょう。清澄白河駅の方から行くと、街並みも風情がありますし、面白いお店がいっぱいあって非常に素敵です。

コロナ禍のなかで

もともとマーク・マンダースの展示も、もっと会期が長かったのですが、度重なる緊急事態宣言によってやむなく閉幕となってしまいました。そのリベンジとして、今回コロナで生活が一変した我々が「日々をどう生きているか」という切り口で、様々な展示を行なっているのがこのJournalsというタイトルに込められたものだそうです。私もこうして好き勝手書いていますが、いつかこのコロナ禍が明けて、忘れ去られそうになった時に、「あのときのこと」を歴史的・文化的な資料として残しておくことは非常に重要だと感じています。だから日記もこまめにつけているのですが、それでもなお足りない。それを補うのがこの展示なのかな、とも思いました。個人的には蜷川実花さんの写真がお気に入りです。金魚も花火も最高。私たちがコロナ流行前に楽しんでいたものを、まるで「悼むかのように」表現されているのは素晴らしかったです。医療従事者の方への感謝を作品にする、今生きている人と死んでいく人の数を数える、影絵のようにモノクロームの世界で人々の生活を切り取る……そのアーティストが得意な方法で、何かを残そうという意思を強く感じました。

マーク・マンダースと清岡卓行『ミロのヴィーナス』

今度高校1年生と『ミロのヴィーナス』という評論だか随想だかよくわからない文章を読むのですが、その理解の一助になりそうなものを発見しました。

清岡の論では、ミロのヴィーナスが腕が無いことに意味があるのだとして、想像の余地があることで美に奥行きというか、何か意図のようなものを感じさせる、としていますが、この作品もそうなのかな、と思いました。

 

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片足でなければならなかった

片足でなければならなかった、片足だからこそこのバランスが生まれた、と私も直感的に感じたのです。欠損は「不完全」ではなくて、むしろ「完全になるための足掛かり」なのかもしれない。

 

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蜷川実花さんのがイチオシ

会期はまだまだありますので、ぜひ! それでは、また。