ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

教育現場から 57 今週の反省

寒さと低気圧に負ける桃ちゃん先生の奮闘記。

いよいよ大詰め、各教科でまとめ開始

国語も理科も書写も、学期末のまとめに入っています。成績処理が理由の短縮時間割になり、授業時間が減っている関係で、ギリギリまで授業をしないと追い付かない計算になりました。それ自体はいいのですが、「余白」のない授業をしてしまっている自覚があり……苦しいところです。児童が自分の思うまま、夢中になって活動する時間を作ってあげたいのですが、小学校は教える内容が多すぎてどうしても「余白」が無くなる、というのが最近の実感です。

理科の板書「電気と私たちのくらし」

それでも理科では実験をやって、みんな知らず知らずのうちに「課題解決型学習」をしていることに内心ニンマリしていましたし、国語ではJamboardによる相互交流を実施して、みんながあれこれ感想を述べあったものをKJ法で分類してリフレクション活動……という知的に負荷の高いことをやっている自負はあります。

国語の板書「狂言『柿山伏』」解説文

でも何というか、子どもの自然な疑問を拾い上げたいのに、私が先回りしちゃったり、子どもが無反応だったりして、なかなかうまくいっていない実感があります。子どもも「先生が導いてくれる」と漠然と思っているのか、自分たちの中から問題を見つけられるだけの能力を発揮できていないみたいです。現在取り組んでいる小6国語の書く単元「大切にしたい言葉」でも子どもたちの「言葉に対する無頓着さ」を痛感するばかりで、書くことにつなげるのも大変だぞ、と気合を入れ直しているところです。子どもたちは自分たちの学ぶ内容をまだ選べないし、選べるほど何かを知っているわけではないので、義務教育期間中に幅広く、そして深く知識を得て思考力を身につけてほしいのですが、どうしても「受動的な学び方」に慣れきっているところがあって……。己の無力さを恥じ入り、授業の質を上げたり発問を練ったりしないといけないな、と思っています。

先輩に教わった「ICT活用事例」

国語科の前単元「『鳥獣戯画』を読む」で、うちのクラスは結構な時間を割いてポスターセッションをやったのですが、お隣のクラスは時間が足りない、ということで、調べたことを「Webサイトに掲載する」という方法で乗り切ったそうです。先輩でもあるお隣の先生は、「ICT支援員さんと相談して、どこまでならできるかすり合わせをしたうえで子どもたちにWebページ制作を任せた」とおっしゃっていました。Webページの作成方法そのものは教わらなかった(今度ICT支援員さんに聞いてきます)のですが、これからインターネット全盛の時代を生きる子どもたちにはいい経験になったんだろうな、と思っています。私もていねいに子どもを観察して、そのときの彼らに響く発問を練ること、子どもと相談して活動内容を考えること、そして使える手札は出し惜しみせず学び続けることを強く心に誓いました。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート