ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

子どもたちのやる気に火をつける

今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」

私にだってやる気が無い時があるのだから、子どもならなおさらだ。

やる気に火をつける方法は「損得」よりも「衝動」

私は学齢の低い子どもを相手にすることも多いのですが、何かをやらせたいと思っても、彼らにとってメリットを感じないこと(※中長期的にみればメリットなのに、短期的に考えると労力がかかるだけで嫌なこと)だと途端にやる気を失う――そんなことはよくあります。子どもは本能に忠実なので、お腹が空いていたり疲れていたりするとやる気はガシガシ減っていきます。

そんな時に我々教員はどうしているかというと、トレードオフの関係を維持しつつも、「衝動」をうまく利用することが多いです。

例えば、給食前にやる気を失いがちな低学年の子に対しては「お腹空いたね、でもこれをやったら給食だよ! がんばろう!」とか声をかけてみることで、スイッチを入れられる場合もあります。食欲で釣っているのです。ただ、これも万能の言葉ではなく、全然効き目がないこともあります。子どももその時の体調やテンションによってどのくらい頑張れるかが違うので、致し方ないことではあるのです。

どうしてもやる気が出ない時もあるから

先輩の先生のやり方なのですが、今日はもうだめだな、と思ったら無理をさせないことも視野に入れるとおっしゃっていました。行事が延期になって気分が凹んでいるときに無理に授業を入れても荒れるだけ、とわかっているからできることであり、そして児童との信頼関係が結べている証左でもあるのですが、この境地に至れるようになりたいなあと個人的には思っています。詰め込みすぎてもだめなのです、やる気があってスタミナもあれば身につくけれど、全員がそうではないし、そうではない子にとっては疲れちゃうだけなので。

やる気が出ないときには無理やりやらせず、疲れたねえと労わってあげることも大事なのですね。

私なりの声掛け

6年生を相手にしているときは、気分転換になりそうな話題をちょいちょい授業の間に挟んだり、動画を見せたり、息抜きになるポイントをいくつか作っていますが、それでも「やだやだ」と言う子はいるので、そういう子には「どこが嫌なの?」「どのあたりまでは頑張れるかな?」と訊いています。無理なく個人に合わせて授業を設計することも大事だと思うので、ちょっとだけ背伸びして届く高さのところに物を置くイメージで授業を作っています。その背伸びで大きく成長する子もいますし、そういう子は「頑張って良かった」と話してくれることも多いです。

でも、頑張れないときは頑張らなくてもいいけれど、後悔だけはしないようにね、とも話します。その子が後悔しない選択をしてくれればいいかな、というのが基本的な方針です。頑張らない生活のほうが性に合っているという子ももちろんいるので、好きな選択をして後悔だけはしないでね、と伝えています。

つらくても毎日登校して頑張っている子に無理はさせないように、ちょこっとだけ背伸び、というのが私の「やる気管理法」なのでした。