ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

教職者向け・小学校で教えるときに気をつけること

私の少ない経験と、先達の教えとを組み合わせたものです。

目標の提示

毎時間やらなければならないこととして、1回の授業で何をするのか、つまり「めあて」と「活動内容」を明確に提示することが大切です。先が見えないと不安になってしまう子もいるので、だいたいこんなことをするよ、こんなことを考えるよ、と授業の最初に説明しておくと後がスムーズ。でも「あれもやりたい」「これもやりたい」と詰め込みすぎるのはNG(子どものキャパシティーを超えてしまう)なので、めあてと活動内容の一致はもちろん「数を絞る」ことも重要になります。

柔軟に変える

小学校の授業では、プラン通りにいかないこともしばしばあります。最初にこちらで用意した問いに対して、予想外の回答を出すこともあり得ますから、柔軟な対応力が求められます。ズレていたとしても否定するのではなく、「なるほど」といったん受け止めてから方向性を修正するためのアドバイスを付け加えてあげましょう。できるだけていねいに、時間を割いて教えたいですが、特に小学校は時間設定がシビアなので、どんどん先に進めることも頭の片隅に置いておくとよいです。先達に聞いてよかった授業の設計方法に、こういうのがありました。

①事前に考えてほしいポイントを洗い出す

②児童に「どこが気になった?」と訊く

③児童の答えの中から事前に準備したものに合致するものを中心に取り上げる

これだと子どもが、自分たちで課題を設定して取り組んでいるんだ、という自己効力感を得やすいのでおすすめです。

算数などは学齢に応じて指導の内容が変わりますが、抽象概念の導入に時間がかかることもあるので、「前に習ったことを振り返る」ということが非常に効果的です。こういうの習ったよね? 思い出せたかな? じゃあ応用してみよう! の流れがしっくりくるみたいです。

振り返りの時間を作る

授業の最後数分でいいので、今日学んだことの振り返りをできるだけ入れましょう。子どもによっては授業の内容が何も残らないこともあるので、今日はこれについて学びましたね、どんなことを感じたかな? と発言させたり、リフレクション活動をしたりすると良いですね。リフレクションシートは私のお役立ちファイル(有料コンテンツ)の中に雛形が入っています。私は今年度、単元末にこの新しくしたリフレクションシートを使って振り返りの活動をしようと思っています。

ICTはじゃんじゃん使え

今の教育現場では一人一台のタブレットを持っている時代なので、活用しない手はありません。ジャムボードで話し合いを可視化してみたり、課題をウェブで配信したり、いろいろな手段が講じられます。今年度私は契約しているすべてのコンテンツを触ることを目標にしているので、出来る限りここでも共有・発信していきます。黒板に書いてあることを写すだけの授業にならないようにしたいものですね。

ちなみに私はOne Noteを使っていますが、黒板の写真に書き込むだけで板書計画が立てられるので非常に便利だと思っています。ペーパーレス、進めたい。

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板書計画

頑張って準備して、それが10あったとして4使えたら御の字! 想定外でも慌てず、事態を整理しながら活路を見出しましょう。私なんて昨年度、授業を中断して椅子を振り回す子どもを止めていましたからね。そんなもんです。

さあ来い、新年度。