ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

試験について思うこと

今週のお題「試験の思い出」

テストにはあまりいい思い出がないです。ごきげんよう、桃ちゃんです。

試験の悲喜こもごも

満点が取れそうで取れなかった試験はいくらでもありました。桃ちゃんは要領よく勉強ができるタイプではありませんでしたが、試験に関わらず毎日じっくり勉強し、国語や英語、果ては苦手な化学や数学でも満点近くをたたき出したことがあります。けれど学年順位は3位。主席にはなれませんでした。それでも勉強を頑張る生徒として、先生方からの覚えもめでたく、仲良く今でも語らうくらいには良くしてもらっています。

選抜試験をくぐりぬけてたどり着いた大学でも、頑張ってテストの対策をしてA評価を頂戴するなど、勉強で困ったことはほぼありませんでした。

けれども、自分がいざテストを制作する側になると、それはもう想像を絶するほどの苦難が待ち受けていたのです。

試験の作り方って知ってる?

中学校以上の教員は、担当教科の定期試験を作成するのが常ですが、びっくりするほど忙しい先生方は、睡眠時間を削り、魂を削り、試験を制作しているのだと、最初に定時制で教えたときに知りました。しかしここで問題が発生します。「試験って、どうやって作るの?」誰もそんなことは教えてくれなかったし、自分の経験もほぼ無いし、八方塞がりだったのです。そう、学校現場の致命的な欠陥として、ノウハウの継承がほぼされないことがあります。その結果、試験問題の制作になると、みんな頭を抱えてしまうという現象が発生します。私もその例外ではなく、「どうやって試験って作ったらいいの……」と途方に暮れました。だからなけなしの給料をはたいて、大阪で試験制作の勉強会があるからと夜行バスで直行し、オンラインの勉強会にも参加し、腕を磨き続けてきました。

温度差

小学校ではカラーテスト(各教科書会社が出しているフルカラーのテスト)がありますが、そんなものはないという初見殺しの現場から始まった私の教員人生。今はカラーテストの恩恵を一身に受け、とても楽をしています。それでも「テストが変わったからといって、教育の体制や思想が一気に変わることはない」ということはわずかな経験の中でも感じたことです。生徒の実情にあわせた授業をしないといけないように、生徒の実情に合わせたテストを制作しなければならない。それはカラーテストにも言えることです。もちろんすべての生徒に対して個別最適化を図ることに限界はありますが、極力努力すべきです。だからテストを政治的な理由や、現場を知らない人間の生ぬるい思想で、勝手に変えられていいとは思いません。現場の声を聴いてほしい、と常々思っています。どうして共通テストに情報を入れればみんながプログラミングができるようになるとか思うのでしょうかね(憤怒)。生徒の負担を考えたことはあるのか。共通テストには思うところがたくさんありますが、とにかく言いたいのは「現場の状況を知らない人間が、金を出さずに口だけ出して、それでいいと思うなよ」ということです。桃ちゃんはこの件に関して非常に葛藤しているので、また機会があれば書いていこうと思います。おたのしみに。それでは、また。