ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

教育の現場から 26 算数わかんないよ

冒頭から心の声がダダ漏れですが、張り切っていきましょう。

小学校の算数の話

私は今週から非常勤の小学校教諭として働き始めるのですが、まさかの立体図形を教えることになりました。いや、良いよ、仕事があるだけ嬉しいよ、けれども……桃ちゃんは「図形が苦手」な女なのです。幼少期は垂直と並行の空間概念が分からずに泣き叫び、展開図が描けなくてテストで手こずり、箱を作ってみる活動ではサイズが合わない紙きれを量産するだけだった、あの桃ちゃんが。遂に。図形を教える。小学生相手に。

今ではお裁縫をするので、多少空間把握能力が高まったのでしょうが、それでも始めたての頃は「ぬいぐるみのお尻を立体にする方法」が分からなくて、好きな人に差し上げるテディベアの縫物を放棄しそうになったくらいですから、大人になった現在でも多少苦手意識があるのです。でも教えなければならない。どうしたものか。

そこで友人たちを頼って作戦を立てました。題して「具体物触りまくり大作戦」。

板書計画を立てながら思っていたのは、空間を平面に落とし込んでいる「展開図」と「空間の位置の表し方」でつまずく子が多いのではないか、ということでした。だからとにかく「はさみで箱を切り開く」とか「竹串と粘土で頂点と辺の関係を把握する」とか「形当てゲームをする」だとか、活動中心・具体物に触れまくる、という構成で挑むことにしました。該当学年がちょうど具体物の操作から抽象概念への移行期にあることも踏まえ、できるだけ具体物を触った後はその感覚を概念に置き換える活動を行う予定でいます。言葉にする、言葉で考える、ということの萌芽を目指したい。だって私の本職は国語科教員なのだから。

逼迫する小学校の現場で

新型コロナウイルスの蔓延で、校長先生以下様々な先生方が自習監督や指導に加わり、それでも人員が足りず、過労で先生方がコロナに感染し……という負のサイクルに陥っている学校現場の、その最前線に(1ヶ月弱ですが)向かうことになりました。小学校の現場に入るのは初めてです。教育実習以来の出来事。鬼現場であることは重々承知、このご縁も活かしながら、多様な子どもたちに学びの場を提供する姿勢を忘れずにいたい。そこで私は前任校で学んだ「活動中心の授業構成」と「学級のルール徹底」を個人的な目標としながら、職務に励む予定でいます。もちろん子どもたちと仲良くなりたいですが、それ以上に「仕事」なので、任されている単元は正確に教えてあげたいです。理解度に差がつくことはもうわかっています、全員が十全に理解する状況なんてあり得ないです。それでもその「あり得ない理想」を目指して、ファシリテーターとしての教師像をひとつ追究してみたい気持ちもあります。子どもたちが「自分の力で発見したんだ」と思ってもらえるような、楽しくて意味のある授業を実践します。

まずは私が楽しく教える、でも厳しく指導するところを見せる、というのが大事になってくるので、気合を入れて頑張ります。

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板書計画