ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

ふっかつのじゅもんがちがいます

今週のお題「復活してほしいもの」

栄枯盛衰。消えてなくなるからこそ美しいものもあります。ごきげんよう、桃ちゃんです。

ふっかつのじゅもん

私は幼少期この「ふっかつのじゅもん」とはご縁が無かったのですが、「どうぶつの森」で特定の行動をとると出現するモグラの「リセットさん」というキャラクターに諭されたことがあります。

「人生にリセットボタンは無いんやから」

そのとおりです。どんなにつらくても悲しくても、リセットしてやり直すなんてことはできません。当時は小学校に上がりたてだったかな、幼かった私にも、そのお言葉の重みはすごく伝わってきて、今でも印象に残っています。だから、推しているバンドや消えていったお店が復活しようがしなかろうが、私にとっては「時の流れに身をまかせ……」というフレーズと共に受け入れられていきます。リセットしてやり直すも良し、思い出の中で愛されて看取られるも良し。私にとってはどちらも等価値で、応援したくなることなのです。

間違っていても良い

ふっかつのじゅもんは間違えると意味が無い。頑張って書き写したメモ書きを握りつぶして涙にくれることもあったでしょう。けれど、現実世界にふっかつのじゅもんはありません。じゃあどうするか。私は現実世界で何度も職をフラフラとし、様々な沼に足を突っ込み、真面目一辺倒だった幼少期からは想像もつかないほどのプータローぶりを発揮して、親から心配されまくっています。それでも、今週から復職が決まり、少しだけ将来が明るくなりました。そうです、現実世界だと「ある程度やり直しがきく」のです。もちろん一回こっきりで勝負が決まることもあります、それは仕方がない。ご縁が無かったのだと諦めてさよならすることも、当然ながら不可避の現象として存在します。でも、私は統合失調症から少しずつ回復して、シナリオライターの仕事も教師の仕事もこなしながら、今日なんかお部屋の掃除とお風呂の掃除をやっちゃうし、今週はメトロポリタン美術館展にも行きます。プータロー具合は相変わらずですが、それでも社会の隅っこで細々と生きていけるだけの経験は積んできました。この世はそういう優しい世界なのですよね、見方によっては。どんなにどん底で、悪いことしか起こらなくて、悲しみの中に居ても、いつかは光が射す。私はそんな風に考えています。

だから「ふっかつのじゅもん」が違っても、「次の一歩は別物でしょう」とばかりに新規でセーブデータを作る人生の方が、多少は豊かなのではないかな、とも思っています。皆様の受け取り方はそれぞれ、佳き人生を。それでは、また。