ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

フィンランド建築について学んだこと

昨日は雨の中汐留まで行きました。お目当ては「フィンランド建築」。小ぢんまりした展覧会ですが、非常に美しいものを見られるのでシェアします。8月20日までは撮影エリアが拡大中。その理由はご自身で確かめてみてください。

概要から。入館料は大人800円と言う破格の安さ。ただし来館日時予約制なので、公式サイトのチケット購入からQRコードを発券してください。開館時間は10時から18時。9月3日は20時まで。毎週水曜日は休館日です。

フィンランドに皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか? 教育大国、美しい自然、厳しい冬の寒さと、それを乗り越えた春を謳歌するお国柄……どれも素晴らしいですが、やはり「北欧スタイル」が圧倒的だと思います。テキスタイルや家具として有名ですよね。ただそれを「北欧スタイル」とくくるのではなく、19~20世紀に実施された、ヨーロッパ各国の大規模都市計画の流れと、民族解放運動にも含まれる「フィンランドらしさ」を大事にしないと、このお話は見えてきません。

サーリネンという、フィンランドモダニズムの原点を築いた人がいます。その方は大学在学中に2人の同志・ゲセリウスとリンドグレンに出会い、3人で様々なコンペに建築と内装のデザインを出して1等受賞、というすさまじい経歴を持っています。まさに破竹の勢いとはこのこと。そしてシベリウスやそのほかの「自国の文化を大事にしたい」と願った多くの人々からの圧倒的支持を受け、晩年にアメリカへ向かうまで多種多様な建築デザインを手がけました。神話にもとづく装飾、青を基調とした昔ながらの内装、けれども新しさのある構造……温故知新という言葉がいかに有意義かということを再確認するきっかけにもなりました。なめらかなアーチ、螺旋階段、堅牢な造りの外観、中はあたたかみのあるデザイン。サーリネンが目指したのは古き良き時代を引き継ぎながらも、新しい社会で受け入れられるデザインだったのだとわかりました。

北欧スタイル、の元祖というか本家本元を知りたい方はぜひ。9月20日までです。それでは、また。

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撮影したもの