ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

新連載・教育現場から 5 反省することしきり

わずかな時間を見つけてジェバンニが一晩でやっつけに来ましたよ。どうも星野です。noteから移送した新連載です。教育のお話。新連載の第5弾、今回はほぼ反省のみ。板書計画も増えたので後ほど公開します。

 

今週の反省

とにかく、体力がなかったです。3コマ連続で立っているだけで足がガクガクになりました。OJTの先生には「生徒と一緒にヨガの講座を受けたら?」なんて冗談めかして言われるなどしていますが、真面目にその勢いで立っていられません。ゴールデンウィークも基本的にゴロゴロしていたので、本格的に下半身を鍛えるべき時が来ました。有酸素運動と筋トレをバランスよくやるといい、と聞いたので、ちょっと頑張ってみます。

業務内容については、「ささやかな仕事を勝手にやる」という妖精さんみたいなことをしていました。たとえば、生徒の対応を丁寧にしたり、校内の見回りを強化したり、日直の先生のお仕事を手伝ったり。見えない努力ってあると思うのですが、それを重点的に行ったところ、結構な頻度で気付いた先生方に感謝されました。そういうのってこちらも気持ちが良いし、やってよかったなあと思うので、今後もできる範囲で継続していこうと思います。

そして肝心の授業について。今週は板書の写真も撮ってみました。それで気付いたことがありまして、ひとつめが「黒板のサイズ」、ふたつめが「デザイン」、みっつめが「内容」でした。順に書いていきます。

ミニマム黒板の弊害

実はうちの学校の黒板は、前任校のものよりも一回り(下手をすれば二回り)くらい小さいのです。なぜかは不明。そこに担任の先生方が何か掲示していたら、もうスペースが無くなってしまうので、結構不便です。これは字のサイズを調整しなければならないぞ、と思っているのですが、後方の席に座っている生徒は字が見えないと困るだろう、と……どうしましょう。ということで、次の「デザイン」に繋がります。

デザイン≠美しさ?

黒板の字が小さくても、クレームが出ない方法は何か。それは徹底的に無駄を省くことでした。私は板書計画を立てるときに、ちゃんとB5ノート1ページに収めるのに、板書になると無限に書いてしまう、という悪癖があると気付きました。要点だけをおさえることが今後の課題だと思っています。もちろん、あとでノートを見返したときに「これは何が大事なのだろう……」と生徒に要らぬ心配をさせてはいけないので、もちろん適切な情報量を与えなければならないのですが。まずは、1回の板書量を減らす。視覚的にわかりやすいデザインは無駄を省いているので、余計なことは盛り込まない。最終的には機能性と美の両立。これを目指してやっていきます。

メモ書きと化すカオス黒板

黒板は生徒と教師のためのメモ書きである。そうおっしゃった先生もいらっしゃいますが、これは個人的にすごく大事なことだと思っています。というのも、生徒の発言を拾って書いてあげたら、それはひとつの承認になるし、生徒の発言から広げた内容は、確実に授業の中で「生徒がつまずいているところ」に繋がってくると感じているからなのです。うちの生徒は基本的に自己主張や自己表現が苦手なので、こちらが気付いてサポートしてあげないとつまずいたままで過ごしてしまいます。だからこそ、きめ細かい学習支援としての「メモ書き」的板書は効果が上がります。(※当然ですが、こちらが働きかけるサポートは学校でのみ許されるもので、社会に出たら通用しませんから、それは生徒に話をして、困ったら声を上げることを習慣にさせなければいけません)ただ、「わかりやすい授業」というのは永遠の問題で、「分かった気になる」のがいちばん危険という……今の段階ではまだ「深い思考」とかは身についていないのが当たり前なので、今後ゆっくりと「一発で理解してもらえる授業」ができればいいなと思っています。

研究授業がある!

近々研究授業があるのですが、今回の目標は「一般的な講義形式の授業は、ICTを使わなくても破壊できる」と示すことです。いや、そんなことは別に提出した書類には書いていませんが、裏の狙いはこれです。ICTを使うのも大事だと思いますし、圧倒的に授業準備が楽になったり、生徒とのやり取りが密になったり、メリットは大きいです。それでも、「実際の体験・活動・遊び」を重視して授業を展開している者として、まずは楽をしないで何か形にしてみよう、という試みを今回ぶつけてみました。アニマシオンの理論を最大限に活用しつつ、感染防止対策もばっちりの授業にします。続報はまたいつか。

生徒の課題

今ちょっと困っているのが、小論文を書かせたら悲惨な出来だったクラスがひとつあった、という事件(?)です。彼らは小論文を書くことにも慣れていないし、言葉もあまり知らないし、これはしょうがないかな、と思います。しかし、それにしたってこちらの提示したアドバイスや指示をほとんど聞かずに、自分の思うままに書いてしまうのは「小論文」としては評価できない……という状態です。小論文にだって「型」はあります。樋口式はもう古い、と言われて久しいですが、もっと使えるスタンダードな「型」を作ってプリントにして渡した、そしてそれを手本に書けと言った、それでこの仕上がりですか……と軽く絶望しました。低学力層をナメていた。まあ、ここから伸ばしていくのが私の腕の見せ所、というわけですが、小学校ナイズドされた指導の方法が合う生徒たちのようなので、教育実習時の記憶を振り返りながら対応し、困ったら小学校教諭の友人にヘルプを頼む方針でいこうと思っています。

 

最後に、できたてほやほやの板書計画と、今週の反省(※2021年5月16日掲載)を。

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生まれたての板書計画(ただし授業中はほぼ見ない)

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今週の反省

それでは、また。