ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

定期連載 教育現場から 13 独学の方法と授業と

暑いですね。昨日まで雨がしとしと降って、いかにも「梅雨」って感じだったのに、急に手のひら返しを食らった気分です。粛々と書いていきますが。

批評をさせます

現代文Bと総合的な探求の時間を使って、文学批評に取り組ませることにした私ですが、さっそく壁にぶつかりました。生徒は文学作品を、「受け身でしか読んだことがない」という事実に気付いたのです。いまさらですが、大きな問題です。自分の考え、解釈というものを持たずに、ただ流れる水のように作品を受け流している。これは由々しき事態です。こんな状況で「主体的な学びの姿勢」が生まれるとは思えません。もちろん、批評のやり方を知らない・批評というものを初めて知った、というのはあります。生徒の中には、ほとんど本を読まない子もいます。そういう子に批評をさせるのは苦痛以外の何物でもないと思います。それでも、これから生きていくうえで「書かれた文章の行間を読まずに鵜呑みにする」ことは危険だと考えます。どんな文章にも裏(隠された意図)が存在します。それを意識しないで読むと、ほぼ100%の確率でいいように騙されます。私の教え子がそんな目に遭っていたら悲しすぎるので、ハードルは高くともレポート課題を出すことにしました。幸い、毎日授業があるので進捗報告をさせようと思えばできるのも、今回の実践に至った理由の一つです。できるだけ暇な人が出ないようにすること、提出が遅れたら連帯責任だからね! と指示しているのですが、絶対に楽な方へ流れる生徒はいると思うので、そこは私がていねいにつまずきを把握してフォローしてあげるのがいいのかな。人数が多いので、ムラは出てしまうかもしれませんが、できる限り丁寧に指導していきます。

使えるのは独学の技法

批評の指導をしたときに、独学の手法が非常に使えるな、と感じたのが今回の実践での収穫です。問読、刻読、ラーニング・ログ……『独学大全』をめくり、今月のBRUTUSを広げ、指導を考えています。文献調査とまとめ、の部分でつまずくと思うので、まずはそれを解決するために手法を示さないといけないですね。実際にモニターでやってみせて、メモを取らせるのを今構想しています。インターネット環境が整っているのが救いです。私のSurface Proを持ち込むのもありなのですが、端子が無くて。iPadの出番だと思っているのですが、お金がないので後期まで持ち越しです。ICTを活用した授業の話については今週の定期連載・後編にて。

板書について

私はわりとフリーダムに板書を書きますが、今週はそれが炸裂した1週間でした。このタイプの板書を作るのは、思考力を鍛える授業にはもってこいなのですが、知識を教えるタイプの授業には致命的に向きません。講義調の授業はだめって! いつも言っているでしょうが桃ちゃん! と己を叱っています。特によくわかっていない生徒(わかろうとする姿勢を見せない生徒)には苦痛でしかないはずなので、まずは手を動かす・生徒と一緒に疑問を解決していく方針の授業を実践していきたいな、と考えています。

そんなフリーダム板書をどうぞ。ついでに今週の振り返りも。それでは、また。

f:id:hoshino-momotaro-1616:20210710154240j:plain

f:id:hoshino-momotaro-1616:20210710154230j:plain

f:id:hoshino-momotaro-1616:20210710154219j:plain

今週の板書3選

 

f:id:hoshino-momotaro-1616:20210710161650j:plain

反省ノート