ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

定期連載 教育現場から 14 ICTと国語

忘れる前に記録していく、記憶を曖昧なものにしない。そのためだけに書いています。それがいずれ、力になると信じて。ごきげんよう、桃ちゃんです。まだまだ書くのでお楽しみに。

ICTと国語科の相性

縦書きで板書と同じようにスライドを使え。これは上司の発言ですが、ふざけているのかと思いました。縦書きにこだわる必要性って、無いですよね? 既にTwitterでご指摘されている先生もいらっしゃいますが、縦書きなのは「国語と道徳だけ」なのですよ。その権威性、特権性に安住するのか? と耳を疑いました。それだけは避けたい。だから私は平気で横書きスライドを作り、提示しています。別にいいじゃないですか、どんなふうにノートを取ろうが。その子にとっていちばん読みやすくて、わかりやすければそれはもう立派な「記録」なのです。テストの解答や小論文など、読まれることを前提にした場面では「字を綺麗に書くように」と指導しますが、生徒の個人的な記録にまで口出しをするのは野暮だと思っています。それに、縦書きがメジャーではない現実に、対応しきれていないのが今の国語科の縦書き文化だと思うので、何よりそこから破壊していきたいです。

わたしのICT活用例

メール文や連絡文を、wordで作ってモニターに写して生徒に真似してタイピングさせたり、wordの使い方を教えたりしています。生徒によっては初めてパソコンに触る、と言う子もいるので、やってみせて、できたことは褒めて、教え合いを促進して……と、できるだけ丁寧に教えていくようにしています。他にも調べ物をしたり、Power Pointでプレゼンテーションの練習をしたり。わりと国語表現では使えるのです。他の先生方も、ICT活用の方法を模索していらっしゃいますが、いまのところ使い勝手が良いのは「サブの黒板」としての使い方。演習の時に答えるポイントやヒントを映しておけば、生徒は前を向くだけで常に参照できますし、これはなかなか使えるんじゃないかと思っています。それでも、今まで私が実践してきたもの……たとえば歌詞分析の際にPV動画を見せたり、論文検索の手順を実際に見せたりするのも良い使い方だとは思うのですが、いかんせん縦書きに縛られてしまうのが苦しい。あとはGoogle Classroomでリフレクションを管理したいです。前任校でやっていたのですが、電車で通学する途中でスマホから入力・送信させれば紙を使わなくてもいいし、管理がしやすいのです。誰が出した・出していないが一発でわかる。ルーブリック評価も剽窃防止もできます。使わないかな、今の学校でも……私が実力でねじ伏せていくしかないのか……小テストを実施するための自動採点・出題アプリはありますが、不具合が多いし、配信を忘れると一気に詰むので、もうちょっと使い勝手を良くしてほしいな……とも思います。

まとめ

各教科でまだまだ模索中のICT活用ですが、自由に、柔軟に使うのが大事だと思っています。他の教科の先生で、これはどうですか? みたいなアイデアがあれば教えてください。それでは、また。

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こういうのを作りました