ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

禁欲的生活【ブログ限定記事】

今週のお題「自分にご褒美」

桃ちゃんは基本的に、自分にも他人にも厳しい。そんな生き方をしています。ごきげんよう、夜更けに仕事をしています。

はたらけど はたらけどなほ 

我が暮らし 楽にならざり ぢっと手を見る(石川啄木)

最初に宣伝! お好きな桃ちゃんの活動を支援してくださるとうれしいです。食らえ必殺借金苦。文アルは足湯程度です。

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今年はクリスマス手前まで仕事が詰まりに詰まっていて、もう死ぬ思いで働く(しかしお賃金が少ないのであまり生活は変わらない)のですが、ちょっとしたイベントを計画しています。それは、美術館探検。2日間かけて、アーティゾンと三菱一号館美術館、そして森美術館に行く予定です。もちろん取材です、レポもしっかり書きますよ。ただちょっと、ついでに貰ったお給料でちょっといいアフタヌーンティーを食べると決めているだけで、れっきとした業務です。

美術に触れるようになったのは、ちょうど大学生の頃。精神面でも大きな転機が訪れ、ゆっくり美術品と向き合って対話することで心の傷を癒していた記憶があります。

最初は中学の卒業制作で描いたルノワール(印象派)から始まりました。高2に上がる春の日に、箱根のポーラ美術館で本物のルノワールの絵画を見たときに、雷に撃たれたような衝撃を受けました。まさにあれは落雷であった。全身がびりびりと何かを受信していて、けれどその当時の私には理解ができなくて、非常にもどかしかったです。それを探しに行こうと、大学のキャンパスメンバーズで安くなる展覧会に足しげく通うようになりました。

アールヌーヴォーの旗手・ミュシャ、そして20世紀の天才・クリムトあたりが好きなのですが、美術も文学も、「時空を超えた推し」を見つけられる素敵な教養だと思うのです。だって、私たちが生まれるずっと昔の画家の絵や彫刻が、とても良い状態で保存されていて、それが格安で観られるって、こんな贅沢は無いですよ。学術はこの世界が秘めている最高の「未開拓の地平」です。自分の知識を総動員して、作品が生まれた背景や、作品に込められたメッセージを、それこそ千年単位で考えて感じて受け取れるって、ほんとうに良い時代に生まれたなと思っています。

だからこそ、地獄のような採点業務から解放されて(もちろん3学期の教材研究は残っているけれど)、趣味の延長の仕事に向き合える時間が、とても貴重なのです。学んだことは全部授業やレポなど様々な場面で利用するので、無駄もないですね。交通費と格安の入館料だけ持って、あとは身一つで自由にふらふら好きな絵を探しに行ける……是至上の幸福也。私は別に美術科の教師ではないし、専門家でもないので詳しいことはわからないのですが、それでも学んできた知識すべてで芸術に向き合ってきます。その経験が、今年のクリスマスプレゼントです。本当はお着物を仕立ててもらおうかとも思っていたのですが、予算の都合上春先に延期になりました。悲しい。それでも生きる理由になるから、それもまた良し。

努力したぶん、楽しみは増えると信じて、また仕事に戻ります。それでは、また。