ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

それでもその映画は面白かった【ブログ限定記事】

今週のお題「最近見た映画」

 

劇場には足を運べていないのですが、録画したものをちまちまと観続けている桃ちゃんです。ごきげんよう。今朝は4時に起きたので、仕事をしがてら記事を更新しています。今回のお題は「映画」。わたくし、映画というものを全然観ないのですが、それでも面白かったものを挙げていこうと思います。

最初に宣伝! お好きな桃ちゃんの活動を応援してくださるとうれしいです。

note.com

www.pixiv.net

minne.com

fantia.jp

 

MIDSOMMER

ホラー映画とは知らずに、そしてエログロだったことも知らずに観に行き、劇場で凍り付いた記憶があります。お話は至って単純で、ノルウェーの村落で起こる恐怖体験を描いたものです。

最初に劇場でこれを観たとき、「この脚本なら私でも書ける」と思っていました。クトゥルフ神話TRPGで使い古されている手法ですから。これがどうしてヒットしているのだろう、とちょっと疑問に感じるほど、先の展開が読めてしまうのです。読めるからこそ面白いのかもしれませんが、若干の物足りなさはありましたし、別に夜眠れなくなるほど怖い、とかそういうのもまったくありませんでした。

しかし「MIDSOMMER」を「カルト宗教の観点で」考察した映画レビューを拝読した時、私の中で大きな衝撃が生まれました。

カルト宗教にはまったことのあるライターの方は、その映画を「リアリティがある」と評していらっしゃいました。奇跡のような出来事を体験して、共感する相手を見つけて、そしてのめりこんでしまうという……そこはもう、私には完全に抜け落ちていた視点でした。

そして何より、1995年の地下鉄サリン事件に代表される「オウム真理教」のカルトも、似たようなものがあったのではないか、ということに気付いた瞬間に、今までの漠然とした「駄作感」が実体を持った「恐怖感」に変わりました。

何か奇跡的な体験をすることでカルトにはまり、そして実に「人間らしい」理由で(そうなのです、人間らしいのです、信仰とはそもそも人間の作り出した文化であり共同幻想なのですから。)他者をいとも容易く殺します。一番怖いのは人間、というパターンですね。そういう人間の脆さというか、危うさをはらんだ作品であることに、かなりの影響を受けて今クトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いています。Pixivにも投稿予定ですので(Fantiaにはもうあります)、そちらでお読みいただければと。

カルトにはまる人が悪いのでもなく、信仰心が悪いのでもなく。「MIDSOMMER」は誰が悪者なのかも判然としない映画でした。カルトってきっとそういうものなんじゃないかと思うのです、信じている人は信仰心で人を傷つけるので。信仰心は誰に縛られるものでもないですし。ただ、「MIDSOMMER」と違って現代のカルト宗教には、信仰心を悪用する人間がいるのは確かなので、あれには絶対に近づかんとこ……と思いました。

ひとこと言わせてもらう。デートムービーには選ぶな。以上です。

それでは、また。