ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

教育現場から 59 今週の反省

遂に怒涛の2学期が終わった――

今年もやったぞ、オリジナル単元

6年生の国語科で、オリジナル単元「短歌のプレゼント」を実践しました。目標は短歌を「贈る」ことで相互交流をすること、そして優しい言葉づかいができるようになること。ついでに表現のセンスも磨けたらいいなと思っての実践でした。第1時では千種創一氏の「砂丘律」を紹介し、現代短歌の進化ぶりと表現技法について考察する時間を取りました。みんな真剣だったので、だいぶ時間がかかりました。その後第2時で考えたことを発表し、そのまま短歌づくりへ。創作に1.5時間かけたので、最後の交流含めて4時間構成となりました。

自治体はミライシードを導入しているので、それを使うと交流が楽だよ、と先輩に教えてもらったのが準備後だったのですが、みんな楽しそうに交流してくれたのがうれしかったです。何よりもリフレクション活動で「楽しかった」「心が温まった」「またやりたい」という声が圧倒的多数で、みんな仲間の考えを知りたいのだな、ということが判明しました。私は短歌にも、短歌説明の文章にも、ほとんど添削を入れていなかったのですが、それでも私の教えたことを活用してカッコいい短歌を創作してくれました。

言葉のセンスを磨くのは一朝一夕でできるものではないし、今回の単元でもしかしたら嫌な思いをしてしまった子もいたのかもしれませんが、それでも交流することでお互いに刺激を与えあって学びを深めた6年生の成長を、ひしひしと感じているところです。

反省点としては、Jamboardでふざける子や書いた子の特定に終始していた子もいて、学びの目標からずれてしまったことがあります。途中までは良かったけれど、交流の方法に課題が残りました。次の交流活動ではミライシードも活用して、ふざける子が減るように工夫したいです。

詰め込みの是非について

自然の状態で高度な読み書きができるようになるわけでは決してないので、読み書きそろばんと生活に密着した知識は指導する必要がありますが、この学習指導要領改訂後からは学ぶ内容が一気に増えた、および高度化した、という実感があります。小学4年生くらいから一気に難しくなって、そこからどんどん差がついてしまうという感じです。しかも1日でも欠席しようものなら授業についていけない、なんてことも起こってしまうほど苦しい時間割の中を子どもたちは生きています。どうにかして「ゆとろぎ」を持たせたカリキュラムを作成していきたいのですが、教える内容を精選しないままにそれができる気もしなくて、最近ずっと「このままでいいのか」と悩んでいます。自分は非常勤なので、カリマネには関与できないのですが、それでも自分にできる範囲で「ゆったりとした、思考をめぐらせることを愉しむ時間」を作ってあげたいと思っています。

最後に、今週の反省ノートを。これで2学期が終わったので、次は1月からです。がんばるぞ! それでは、また。

今週の反省ノート