今週のお題「わたしのコレクション」
さて、何について書いたものか。コレクション大好き人間の生態でも語ればいいのか? ごきげんよう、桃ちゃんです。
蒐集癖のある友人
私の友人には、同じ絵柄の缶バッチを300個集める女がいるのですが、見せてもらった時の感想が「集合体恐怖症の人が見たら卒倒する」というレベルでした。私も推しのグッズにはお金をかけていますが、それでも同じ絵柄はひとつしか集めていないので、感覚の違いというものがありました。それぞれ行っているイベントも推している人も違うのですが、それでも「推しへの哲学」でこれほどまでに蒐集に対する姿勢が変わるのかと感じたのがつい最近。
そんな私も、狂ったように集めているものがあることに気付いて「同じ穴の狢!!」と叫んでしまったものがありました。それは本と古着です。
一期一会だからこそ
古着の蒐集癖そのものはおようふくへの愛着と共にあるわけですが、同じブティックのおようふくが好きなお姉さまと、数年前古着屋さんめぐりをしたことが最初のきっかけでした。とにかくおようふくが大好きで、それが一点物となれば何としてでも手に入れたくなる。そして誰とも同じではない、オリジナリティとレトロ感が好き。そんな私の精神性に波状攻撃を仕掛けてきた古着が、今ではクローゼットを圧迫しています。
本も似たようなもので、あれも一期一会なのです。昨今の出版業界は苦境にあり、すぐに絶版になってしまうので……見つけたら即購入、がポイントなのです。だから今も倒壊しかかった本棚に、ぎっちりみっちり本が詰まっています。同人誌は「研究系」が好きで、500円で「はじめてのギリシャ哲学」とか買っちゃいました。下手な専門書より安価で正確な情報なのがありがたい。これも一期一会(同人誌なのでなおいっそう……)ということで購入しました。
何だか私、欲が出てきた
ゴールデンボンバーの楽曲に「かまってちょうだい//」というのがあります。気になったら聴いてみてほしいのですが、これはいわゆる「ファンサを求めるオタク」の気持ちを代弁した楽曲になっていまして、とめどない欲望のままに「かまってちょうだい」と叫ぶ鬼龍院さんが見られるのです。ってそんなことじゃなくて、私が言いたいのはファンサだろうが本だろうが缶バッチだろうが、全部煩悩なんですよね。ミニマリストに言わせれば売り払って金に換えるべきもの。仏教的に言えば切り捨てなければならないもの。けれど、その切り捨てられない「余分」にたくさんの愛着であったり喜びであったり思い出とかそういうきらきらしたものがあるのです。たくさんの煩悩を抱えて、来世の分まで抱えて、そのまま生き続けるしかないのだろうな、と思う桃ちゃんなのでした。