ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

勉強会の記録・2021年10月30日

2021年10月30日に開催された勉強会の様子を、かいつまんで記録しておきます。

竹取物語』を題材に、対話を促す授業を実施するという発表のあと、フリートークが行われました。発表については割愛しますが、そのあとに話した内容が示唆に富んでいました。

私の割り当てられたブレイクアウトルームは、私含め3人の中心になる話者と、リスナーで構成されていました。とにかく自分が口火を切らないとな、という謎の使命感があり、まず話を聞くファシリテーターになろうと思いました。というわけで私が発表者を担当することに。最初は話者の皆さんのアイデアを聞きながら、手元に用意したノートに発言をまとめ、自分の意見を伝えたり問い返したり共感したりしていましたが……いろいろな方向に話が広がり、そしてリスナーの方からもおはなしを引き出すことができました。これはひとえに、チームメンバーの意識の高さが共有されていたことと、その前の発表で指摘されていた「対話の場づくり」が成功したからだと思うのです。対話の場づくりというのは、規律が整っていること、そしてキャッチボールが成立するような話者のスキルというのが大事になってくるのだなと実感しました。

これが教室の場で還元できれば、とてもいい効果が生まれるのだろうと推測されます。それでも対話が苦手な生徒、対話はおろか会話もできない生徒(場面緘黙症等)もいるので、生徒をどこまで成長させられるか、どこまで許容するかも課題となりそうです。次年度の新教科「現代の国語」の時間に指導すべきだと感じました。また、書き言葉でのやりとりも対話のひとつとみなして、教師を媒介した全体への還元がなされることもアリではないかと思いました。ちょうどいい距離感で発言ができればいちばんですからね。ただ、自分の発言に責任を持つことは教えたいというご意見にも一理あるとは思うので、「言葉」というものに敏感になる授業を心がけたいと考えています。

対話の楽しさを生徒に伝えられたらいちばんの成果だと思うので、私も指導に磨きを懸けねば……となりました、ありがとうございました。