ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

2021年4月29日実施・第2回実践報告会について

書くのだ、それ以外に道はない。眠くなってきましたが、ここからが勝負の桃ちゃんです、ごきげんよう。今回は2021年4月29日(木・祝)に行われた「桃ちゃんプレゼンツ・第2回実践報告会」のまとめをします。参加者の皆様、お話をしてくださった格闘系司書さんに多大なる感謝を。そして無念の不参加だったあなた、次回こそはと意気込んでいるあなた、興味があるあなた、すべての「あなた」に届けるべく、眠い目をこすりながら書いていきます。

テーマと概要

今回は図書とゲームを繋げる活動をされている格闘系司書さんのお話を中心に、会を進めていきました。図書館が死蔵されている学校はそれなりにあると思うのですが、例えば富士見書房等で刊行されているTRPGのリプレイ小説を入れて、ルールブックも所蔵してしまえば、この時点で図書館は「ゲームができる空間」になります。そういう活動をすると、図書館ってただの本を読む場所ではなくなります。「刑法ポーカー」とか「カタン」とか、図書および教科と関連させられるボードゲームもあります。つまり、図書館を居場所づくり、コミュニティづくりに活用することは十分実践事例があるのだ、というご報告を頂き、私は個人的に「教科のためのボードゲーム・図書の活用」というのも可能だろう、視野に入れていいだろうと思いました。

私の企画している「ワンナイト人狼を国語表現で行う」企画も揉んでいただきました。ひとつは「騙し合い」という、下手をすればいじめの発端にもなりかねないセンシティブな内容を扱うこと、もうひとつは評価観点をどうするのかということが課題として挙げられました。ギャラリーにも役割を与え、みんなで参加し、フィードバックを与えてから次のラウンドへ……と思っていたのですが、それ以前に「騙す」ことのハードルを克服する必要があります。頂いたご意見として、ワードウルフ(お題に合わせて配られたカードに記載されている言葉について、みんなと違っている人物を当てるゲーム)と組み合わせても面白そうだというものがありました。どんなクラスで実施するか、どの時期に、どんなコンディションで……など、当日になってみないとわからない要素もありますが、どちらがいいかは慎重に見極めないといけないな、と思いました。もうひとつ、評価に関しては「書く」「読む」の両側面、「自己評価」と「他者からの評価」の両側面から多角的にみとっていくことが大事だという結論になりました。後日寄せられたご感想の中には、生徒に評価観点を考えてもらうこともできるかもしれないね、というアイデアもありました。これから学校の評価規準は変わっていくので、柔軟な評価を心がけつつ生徒を観察する必要があると考えています。

他にも、小学校ではゲームブックを使った読み聞かせが好評で、毎日時間が取れるなら1ページずつ進めるのでもアリかも! というアドバイスを頂いたり、コミュニケーションに困難を抱えている生徒には1on1のTRPGをやらせてみると良いかも、という議論になったりするなど、たくさんの知見が得られる会でした。

この会を実施してみての振り返り

今回は学校というより図書館にフォーカスを当てた会になりましたが、図書館を十全に活用できれば、学校でも出来ることは増えるし、学習効果も上がるし、メリットしかないのだな、というのがいちばんの印象です。これを開く前にリーディングワークショップに関する勉強会に参加させて頂いて、その時にも「読むことと書くことの往還」を多くの先生方が実践されたと知り、もっと図書館を活用した方がいいな、と思ってはいたものの、うちの図書館はたかが知れているしな……と二の足を踏んでいたのです。そこに今回別のアプローチをしてもらって、視野が開けた感じがします。図書館には相互貸出の仕組みもあるし、学級文庫から充実させて朝読書を推進することもできるし、学校図書館のポップも、格闘系司書さんが手掛けた「サクナヒメ」のもののように凝ることもできる(それで利用者が増えることも期待できる)……やっぱり、図書とゲームはどっちも大事で、初学者のきっかけとして、そして生涯学習につなげる手立てとして、いかようにも使えるものなのだという認識を新たにしました。また企画しますので、よろしければご参加ください。楽しい会にします! それでは、また。

f:id:hoshino-momotaro-1616:20210516011044j:plain

わたしのメモ書き