ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

【過去記事】図書館とTRPGの話

執筆本数、残り12本。残り時間は48時間。これは今日も床で寝るフラグ。どうも星野です。

きっかけと妄想

図書館総合展が終わり、年末のTRPG勉強会の準備も兼ねていろいろと資料を漁っていたのですが、学校図書館に入れるTRPGのルールブックは何がいいだろうか、と突然考え始めました。私は昨年末に司書教諭の資格も取得しましたので(※司書の資格ではないので、実際に本の貸し出しに携わるというよりは「学校内で図書資料を活用する方法を他の先生方にお伝えする」という仕事がメインです)、学校図書館の運営も現在視野に入れて活動中です。図書館でボードゲームを行ったり、ゲームに関連する書籍の展示をしたりと精力的に活動されており、かつ図書館総合展でお世話になった格闘系司書さん(@librarian3)にも「星野さんはTRPGガチ勢」と認定を受けた身として、本格的にTRPGと図書館利用を結び付けたいなと思っています。

これがイチオシ!

いちばん相性がいいと思われるのは、「神話創世RPG アマデウス」と「英雄武装RPG コード:レイヤード」。順に説明していきます。
アマデウス」は、人類の脅威となる「神話災害」(簡単に言うと、神話に登場する悪魔や化け物が街中に出てきて襲ってくるイメージ)をはらう「神子(アマデウス)」として世界の平和を守るTRPGです。だから古今東西の神話に詳しくなれちゃいます。その関連書籍なら置きやすいかもしれないです。たとえばケルト神話とか、日本神話とか。クトゥルフ神話も含まれています。ちなみにこれは「親神」と呼ばれるもの(どの神様の力を借りるのか)を決めるのですが、私はクトゥルフ神群の「ニャルラトホテプ」様を最初に作ったキャラの親神にして、6面ダイスを7個振れる高火力のロマン砲を乗せました。普通3個とかですよ、アマデウスでダメージ算出に使うダイスの数って。次に作ったキャラはギリシア神群のアテナが親神。こちらも全スキル中最大火力を誇る攻撃技を乗せました。完全に神話災害ごと何かを破壊する気でいる。これは神様の新規参入によって更新版がちょっと多いし、6面ダイスとはいえ基本集団で遊ぶTRPGのため数が必要になるのがネック。それでもダウンロード版で試しに遊べるのは、司書を中心とした他の先生方にも実感が湧きやすいだろうから、予算申請も出しやすいはず。
「コード:レイヤード」は歴史上の偉人を武装して戦う、えふじーおーが好きな方に断然オススメのTRPGです。実際に漫画版では「諸葛孔明」「宮本武蔵」が出ていました。これは戦争によって荒廃した世界の片隅で生き延びた人類が、再び平和な世界を取り戻すために戦うという筋書き。戦闘がめちゃくちゃ楽しいです。ダイスもいっぱい振れるからダメージ特盛(しかしダイスをたくさん振ると机の上から落下する可能性も高く、何より10面とかは手配が難しい)。何より自分で作る設定がカッコいいので、コード(英霊を呼び出す術式)を刻んだものを使って召喚! という演出が中高生にはたまらないと思います。私も好き。
この2つは比較的安価で手に入れやすく(クトゥルフ神話TRPGが異常に分厚くて値段が高いだけかもしれない)、コード:レイヤードに至っては世界史や日本史の授業(もちろん国語科でも文豪系でいけます)と絡めて指導できるのではないだろうか!? と勝手に妄想しております。社会科の先生でこのTRPGをプレイしている方はどこかにいらっしゃいませんか……?

TRPGの魅力と教育的価値

TRPGには物語を考える楽しさ、そして演じる楽しさのふたつがあります。私は主にシナリオライターとして、物語を作る楽しさを享受しています。シナリオを書くときは「小説の書き方」とかの指南書を読ませるのも面白いだろうし、国語表現でも扱えると思うのです。また、アマデウスなどをやっているときはプレイヤーとして参加するので、仲間と協力して戦略を練ったり敵を倒したりしています。その中でカッコいいセリフがふと言えたりすると、もうテンション爆上がりです。そういうことを言うためには辞書を引く力、あるいは読書量などがものをいうよね、と本道の読書教育にも結び付けられるとも思っています。演じる側にも教養が求められるというわけです。
単なるゲームとしてではない魅力を持ったもの、それがTRPGであり、演じることによるナラティブアプローチだと考えています。図書館には登校できるけれど、教室には入れない、という児童生徒の居場所を作ってあげたり、あるいは勉強への意欲を盛り上げるためのスパイスとして利用したりと、できることはたくさんあるはずです。教育利用が可能であるならば、出来る限り実践してみたい。私などはそう思うので、今後もTRPG勉強会を開催することで布教活動ができればうれしいです。それでは、また。