ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

過去記事一覧①「教壇に立つその日まで」第四弾

年の瀬ですが皆様如何お過ごしでしょうか。
私は風邪を引きました。
どうも星野です。
今回は定期連載の第4回ということで、私のもとに届いた求人をめぐって私の考える「働き方」について書いてみようと思います。

今回求人を送ってくださったのは、どこも私立中高です。
ひとつめは錦糸町にあり、企業母体の学校。
ふたつめとみっつめは学校法人。ふたつめは山の中に学校があります。

私の「私学適正検査」(東京都の私立中高のための、いわゆるセンター試験のようなものです)の結果が芳しくなかったこともあり、東京都からは総スカン食らっているのですが、それでも私にチャンスをくださるのはありがたいことです。

ありがたいことではあるのですが……

教育業界の闇を見てしまった感じがします。

ひとつめの学校は、何というか、校風が合わなかったのです。
学校全体の学力水準が低めで、噂によるとヤンキーが多いとか……
校内暴力は昭和のものと思われがちですが、現在は教員に対し生徒が(直接的な暴力ではなくても)いじめを行うという話もざらにあります。
また、錦糸町は私の家からだとかなり遠いので、電車でパニック発作を起こしたときが怖いなと。
時間講師、非常勤と言えど代替のきかない仕事です。
また、企業となれば利益追求もするでしょう。それがどうも肌に合わず、この求人は断念。

ふたつめは電車で行けなくはないのですが、そこからバスで30分と聞き断念。
都内の学校は自家用車による通勤を禁じているところも多いので、そんな僻地に電車とバスのみで行けというのは無理だと直感しました。
というのも、2回目の教育実習先が1時間に1本しかないバスで20分という僻地中の僻地にあったので、もう二度とあんな思いはしたくない!! というトラウマ的な反応が起こり断念、というのが正直なところです。

みっつめは自宅から50分で、駅からそれなりに近く、校風も(私が以前見学に伺ったときと変わっていなければ)好ましいという大変よい条件なのですが、週5日勤務が必須条件。
カウンセラーさんや主治医と相談して、試しに選考を受けてみるのはアリだという話になったので、チャレンジしてみるつもりです。

ですが、この求人すべてを見て「教員という専門職が軽んじられているのではないか」という危機感が頭をよぎりました。
非常勤講師の職はひと月の手取りが20万を切るにも関わらず、私学共済には加入できなかったり、労働の量じたいは常勤講師と変わらなかったりと待遇が良いとは言えないのが現状です。
非常勤講師のあり方を考え直すべきではないのでしょうか。

また、「心身ともに健康である者」と、募集要項に書いてある学校もあります。
それって、差別じゃないの? と思うのです。
障害があったら好きな仕事を選べないんですか?
病気だったら教壇に立っちゃだめなんですか?
それっておかしくないですか?
仕事を選ぶ権利は誰にだってあるはずです。
何かしらの困難があって、それを乗り越えた人はいろいろな場面でその強さを発揮するでしょう。
それを仕事に活かせないって、残酷ではありませんか?
もちろん、休みがちになるのはその企業や学校にとってマイナスですよね。
ですが、それをある程度容認して「無理しなくていいよ」と仕事を分担するなど、互いに支え合うことはおかしいことなのでしょうか。

主治医の話を聞いたところ、学校の先生はかなりの確率で病むそうです。
ストレスフルな環境で長時間の過重労働を強いられるから、と言っていたし、自分も3回の教育実習でそのつらさは感じていました。
でも頑張ってる人たちが報われないのは絶対におかしいです。
どの仕事に就いてもそうなのかもしれませんが、死ぬまで人を使い続け、倒れたら代わりを探すという日本全体の仕組みそのものが変だと常々思っています。
これから教師を目指す、私と志を同じくする人、今教師をやっている人、みんなで考えていかなければならない問題です。

私の意見ですが、「障害者、病気を持った人でも働ける」「仕事の量は自分で決められる(=フレキシブルな働き方ができる)」ことは今後日本が持続的に発展するために必須だと考えています。
インクルーシブ教育をうたうなら、インクルーシブな職場(教育現場)にすべきです。
大人のすることを子どもは見ています。
大人が手本となって、障害のある人も病気でなかなか働けない人も一緒になって動かせる社会づくりをしていくことを目指していきたいものですね。

今回はここまでです。
来月は障害者が一般就職に挑戦するということで、障害者向けの就職相談会に行ってきます。
そのレポートも書きますので、何かのお役に立てば幸いです。
それでは、また。