ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

TRPGの教育利用について

まじめにふまじめ。

TRPGはいいぞ

今日久しぶりにTRPGをやりまして、非常に楽しかったことがきっかけでこうしてブログ記事にしております。この後もシナリオをいくつか作成予定です。頑張る。

TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)は会話劇の要素や謎解きの要素があり、実際に国語科の授業で使っている例や、SST(ソーシャルスキルレーニング。発達障がいを持つ子どもの社会性を高めるための練習)などに活用した例など、教育利用そのものは以前から実施されていますが、まだまだマイナーというのが本当のところです。というか実践例が現場におりてこない。遊びの中で学ぶことは子どもの発達に必要だと思うのですが、どうしても「ゲーム」というところで引っ掛かりを感じる方も多いようです。

ですが私の個人的な見解としては「任意で参加したひと全員が楽しい」かつ「学びになる要素を持っている」場合は、結果として「学びになることもある」という感じです。もちろんただ楽しかった、で終わってしまう子もいるでしょうが、やりたいと思って参加した全員を楽しませるだけの力のある作品を通して、様々な問題について思考することができれば、主体的に学んでいることにもなりますし、思考・判断・表現の能力も伸びているでしょう。だからTRPGには無限の可能性がある。そう思って学校現場で導入するひとりの実践者になっているのが私です。

今回のお話

本日は友人に「EVOL」という最新作を遊んでもらいましたが、プレイ時間はキャラクター作成含めて1時間ほど。特に大きな分岐もない、基本的には一本道のシナリオでした。正直薄味かな、とか思っていたのですが、「久しぶりにやるにはちょうどよかった」「ダイスの出目で一喜一憂するのが楽しい」「あんまり謎解きをガッツリやるのは重たい」などのご意見を頂戴しまして、演技重視のTRPGの活用を考えるのに大変参考になりました。このシナリオではNPC(プレイヤー以外のキャラクター)と会話することで生きて脱出する可能性が高まっていくのですが、やり取りしていく過程で、感情の機微を感じ取ることもできるし、NPCとの信頼関係に愛着などが湧いてきてラストも盛り上がります。そこに私は、その人の人生哲学を再話する効果(メリット)を発見しました。普段何も考えていないように見えて、実はこの人ってこんなことを考える人だったんだ、って新たな気付きを得て、人間関係の進展にも繋がるだろうし、何より「自分の考え方を語ることで客観視できる」というのが大きかったです。謎解き展開にしなくても、「感情」を読み取るのが国語科でもやるもんな、と思うなど。小学校高学年~中学生でもできるのでは? などと夢想してしまって、TRPGの実践に取り組みたい意欲に駆られています。

遊びの中で学ぶ。それはきっと、大人になってからもたくさんの経験になるし、子どものうちならなおさら印象に残るでしょう。だから、この「言葉を尽くして語ってくれた」物語を大切にしながら、次の作品に取り組んでいきたいと思っています。