ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

ライブペインター・内田慎之介さん特集! ~貫くって、かっこいい~

お盆休み最終日です。ここから地獄の連勤が始まる。
どうも星野です。
今日はデザインフェスタVol.45から追いかけているライブペインターの内田慎之介さん特集です!
大好きな方のことを少しでも多くの方に知っていただくきっかけを作りたいと考え、6月に開催された個展でお話したことやそこから考えたことなどを綴っていきます。

 

内田慎之介さん、またの名をイブキチさん。
Twitterはこちら→@ibukichi4shin
自家サイト様はこちら→http://crazysoul.vivian.jp/system4/top.html
イブキチ名義ではコスプレをされているそうです。
いや、この方美人でお優しいのにフランクで気さくなんです……
私のような若造にもちゃんと対応してくださるので、仲良くさせていただけていることが身に余る栄誉……
そんな内田さんは、当初教職を目指していたそうなのです。
それがどうしてマンガライブペイントになったのかというと、大学時代にハマった「AKIRA」の影響で華麗に転身、漫画家としてデビューもされました。
しかし長続きせず社畜に。
マンガを愛する気持ちを抱えたままの内田さんは、デザインフェスタを題材にマンガライブペイントを始めることを思いつきます。
当時マンガのライブペイントは誰もやっていなかったため、非常に画期的でした。
最初は当選のために落選通知と闘い続ける話だったのが、いつしか弊社と戦い、遂には自宅警備隊へ入隊するという超展開に。

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内田さんのデザフェスでのライブペイントの様子

 

その独特のリアリティある筆致と圧倒的な画力、そしてサイバーパンク全面押し出しの世界観が魅力なのですが、社畜やりながらライブペイントをされていたというのが驚きです。
前日22時に退社して翌日東京ビッグサイトですよ!?
並大抵の熱意と体力じゃできないですよね。
2017年末に会社を退職されてからは、6月にデザフェスギャラリーでの1週間の個展に始まり、夏にはロシアのAniconでライブペイントを披露、夏コミでは写真集頒布、などなど、活動の幅と量は枚挙に暇がありません。

 

今回は私が行ってきました個展でのお話を中心に、内田さんの哲学に迫ります。

 

私は雨の降りしきるなか、原宿のデザフェスギャラリーにお邪魔してきました。
壁一面に貼られた原稿用紙の数にびっくりしました。
なんでも保存していたものをいい機会だからと貼り付けたそう。あまりに枚数が多いので順番がゴチャゴチャしちゃった、とおっしゃっていました。

そして目を引く一枚がこの「サイバー芸者」。

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サイバー芸者

板橋でライブペイントされていたものなのですが、なんと内田さん、一枚絵をライブペイントで描いたのはこれが初だそうで……本当にマンガを愛していらっしゃるのだなと感じました。

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個展の様子

 

私はHARUコミで初めてお話させていただいて、内田さんもそのことを覚えてくださっていたのが本当に嬉しかったです。
そもそも内田さんのマンガライブペイントは、誰もしていないことをやってみようというチャレンジ精神から生まれたものでした。
見てもらうには何か新しいことをしないと、と考えて始めたそうです。
漫画家時代には絵柄を変えろと言われたり、もっとたくさんマンガを読んで勉強しろと言われたりしたけれど、ここまで絵柄を変えずにやってきてみて、「この絵が好きです」と言ってくれる人にも出会えたとのこと。
貫いてよかった、とおっしゃった内田さんの笑顔は輝いていました。

貫く。
口で言うのは簡単です。
けれどやることには責任が伴うし、うまくいかないこと、挫折も多くあったでしょう。
それでも自分の「好き」を貫いた結果、こうして個展が開けたんだと語る内田さんにはっとさせられました。
私も今貫き通したいものを持っています。
執筆もそう、学術もそう、教育もそう。
私にもやりたいこと、貫きたいこと、たくさんあります。
それを否定してくる人や、自分の進む道はこれでいいのかという悩みなどに負けそうになって、貫くことをやめたくなる時もあります。
それでも貫いた先に、貫かなければ見えない光があるのだとしたら。
目指してみるのも悪くないな、と思いました。
ひとつのものを貫く勇気は、時に枷となり自分を縛ります。
ですがもがいたなかで見えたものを追いかけていけば、勇気が夢へはばたく翼になるのだと実感した瞬間でした。

何かに迷っている人、どうしたらいいかわからない人へ。
何でもいいからやってみて、気に入ったらこだわってみよう。
そんなメッセージをいただいたような気がしています。

今回のお話はここまでです。
内田さんのイラストは激ヤバなので是非。(急に語彙力が落ちる)

それでは、また。