ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

「この児童書がすごい! #2 SDGs編」レポ

ビブリオバトル、面白すぎる。

2023年3月17日、オンライン上で企画・実施された「図書館総合展」の期間外イベント・「この児童書がすごい! #2 SDGs編」をリアタイ視聴しましたので、その感想と教育に関する話を。

SDGsはキラキラしている

いまやほぼすべての教科書で登場する「SDGs」ですが、子どもたちも馬鹿ではないので、「ふーん、大人はこうしてほしいのね」と斜に構えることもできる、というご発言(太田先生)が非常に印象的でした。そう、「SDGs」はキラキラワードなのです。胡散臭いというか、きれいごとでしかない、なんて思ってしまう。でもそれをいかに自分事にするか、過度の単純化をせず、理不尽さに負けず、それぞれ関連し合う17のゴールを追い求めることができるか、というのがポイントになるでしょう。それについてはバトラーの皆さんがそれぞれ触れていたので、やっぱりみんな心のどこかで「キラキラ」だと感じている様子でした。SDGs本は玉石混交なので、たくさんの本の中から選んだ本の魅力を聞かせていただけて、うれしかったです。

自分事にする

言葉の絶滅を防ぐことからテレビゲームをシェアすることまで、自分にできることをする、日常の延長線上にある出来事だと考える、自分事としてとらえる、ということがSDGsとのいい付き合い方なのだろうけれど、それができるSDGs本って少ないんだな、というのが司書教諭としての学びでした。みんなで共通目標を作って頑張ることはいいことだけれど、でも「誰かがやってくれるでしょ」ってみんな思っているのかもしれないです。だからこそ文学の力、物語の力(それは時に読者の心を引っ張ってしまうけれど、エネルギーがあって人生にも大事なもの)を借りて「自分のことなんだよ」と読者に伝えるチャンプ本『夜叉神川』(草谷さんが推薦)は非常に興味深かったです。戦争にまつわる話は思春期の子に手渡すのが難しい、というコメントもありましたが、物語にくるみこまれた「伝えたいメッセージ」を受信できるように、選書していく必要があるのだろうな、と思っています。

最後にメモを。楽しかったです、ありがとうございました。

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