ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

奇想のモード展 レポ(東京都庭園美術館)

すごかった。かっこよかった。

まずは概要から。目黒の東京都庭園美術館にて4月10日まで開催。10時から18時まで開館。休館日は毎週月曜日、ただし3月21日は開館で22日が閉館です。事前予約制。コロナ禍でおじゃんになる前に行きました。お写真は新館のみOKです。ファッションと哲学なる面白そうな本も売っていました。お金があれば買っていた。

シュルレアリスムがモード界にどう影響したか

シュルレアリスムと言えば、ルネ・マグリットやサルヴァトール・ダリなど、奇想天外とも言える作品を残した人物が思い浮かぶかと思います。何を隠そう、私の絵画への興味関心のひとつはこの「シュルレアリスムとは何なのか」というところから始まっているので、この展覧会に行かないはずが無かった。

シュルレアリスム、超現実主義。現実を超えた現実感を、どう表すか。それはテクニックの面、素材(マテリアル)の面、題材の面など多くの点でモード界と共鳴していたと言って良いでしょう。閉塞した時代に風穴を開ける、革新かつ核心。そんな印象を抱いたのがこの展覧会でした。

ファーブルの昆虫(スカラベ)の羽根で出来た首飾りや、鳥の剥製がそのまま帽子にくっついている作品など、度肝を抜かれること間違いなし。そして現代のファッションデザイナーたちも、このシュルレアリスムからは逃れられていない、ということも実感できます。(レディー・ガガとかがそうですね)

たくさんの作品に囲まれ、野生なのか人工なのか、境界があいまいになっていく感覚はまさしくシュルレアリスムの極致と言えます。陶酔に浸れる。シュルレアリスムはモード界に、「人間は何を身にまとっているのか」という問いを突き付け、究極的にはそれって「自然の皮膚」だよね? と看破しているようにも感じられますし、モード界のミシンや縫い目、はさみなどがシュルレアリストたちに格好の題材として選ばれたのも双方の影響を感じられてよかったです。また行きたい。

ファッションを勉強している身として、かなり刺激を受けました。楽しかった!

最後にお写真を。それでは、また。

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