ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

定期連載 教育現場から 24 謎解き感覚で読む

先ほどの記事に引き続いて、読書や小説読解のおはなしを。

謎解きできたら楽しいじゃん

先日リアル脱出ゲームに参加してきて、無事に脱出したのですが、あの面白さを教育に活かすことができないかな、と常々思っています。そこで、リアル脱出ゲーム風の授業ってどうかな、と殴り書きをしました。とりあえずこれを見てくれ。

f:id:hoshino-momotaro-1616:20211022170828j:plain

構想メモ

芥川龍之介の『羅生門』をもとに作成した、こんな感じで授業できたらいいなという素案です。もっと練っていこうとは思っていますが、いかんせん実践できる場がないもので……理論化するまではまだ時間がかかりそうです。けれども、面白いと思うのです、謎解き風に遊びの要素を入れて、生徒自身が読みを発見するって。もちろん意欲と学力の両方が一定以上ないと大変だとは思いますが、探求的な授業スタイルが今後求められること、国語科のカリキュラム編成が変わること、批判的思考力の定着が叫ばれていることなどを踏まえても、アリだと思うのです(手前味噌ながら)。

授業する時のポイント

とにかく活動中心にして、教師はあくまでファシリテーターくらいの位置づけで良いと思います。少なくとも私はそのほうが向いている。生徒に活動をさせたほうが、寝ないし楽しいし、自ら学ぶという営みに興味を持ってもらいやすいだろうという安直な理由ではありますが、実際に成果を出している指導法でもあります。生徒が自分で学ぶ過程で、適切なてびきをしてもらって、ちょっと背伸びするくらいの難度で、できた! という成功体験を積んでもらうこと――それがこの授業の根っこにある考え方です。

準備が面倒という、教師の死活問題を抱えているのがこの案の最大の課題です。一度作れば使いまわせるものもあるでしょうが、目の前の生徒に合わせるとなるとなかなか難しいものもあり……これをたたき台にして他のご意見も伺いたいところですが、実践の報告のしようがないのも苦しい。ああ、授業したい。生徒と話がしたい。今回も例に寄って例の如く先行研究は参照していないので、もし実践例があれば教えてくださると助かります。あるのかな……。そんな構想を発表して宙ぶらりんで終わりますが、いつか実践しますので気長に待っていてください……! それでは、また。