ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

変わらない「言葉」

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

愛だよ。変わらないものってのはそれくらいだ。(って、バーナード・ショーが言っていた気がする)

10年経つと、まず身体にガタがきます。深夜まで起きていられない、夜行バスで行き帰りできない……様々な身体的な不調が訪れますね。私の友人で、推しのライブのためによく遠征する子がいるのですが、彼女も「夜行は無理」と言っていました。人は皆老いる。

心も変化しますよね、情熱的な愛の囁きがうれしかった新婚生活から一変して、一人の時間をくれという子持ちワーママの悲痛な叫びが私のTwitterのタイムラインにも響いています。私自身は色恋沙汰に疎いので、あまりその手の話題はしませんが、変わらないものなんて無いんじゃないかと思うくらいに、人の心と秋の空、万物流転の理に流されて行ってしまうのでしょう。出会い、別れ、成長し、または退化し、人間は生命活動を続けていく。

私も病気を経て、精神的にも肉体的にも弱くなりました。生活も日を追うごとに苦しくなり、何もできない悶々とした日々が続いています。加えて父も亡くなり、悲しみの淵にずっと沈んだままの精神状態から抜け出せていません。何も変わらない、けれど確実に何か変わっている。そんな「ぼんやりとした不安」にさいなまれる毎日です。

それでも、私の中には軸が多くあります。学術研究、推し事、ハンドメイド、執筆……毎日やりたいことと行きたい場所と食べたいものと遊びたいことでいっぱいです。少々刹那的なのかもしれないけれど、「ぼんやりとした不安」を解消するためにやりたいことを思いっきりやっている人生です。そのすべてが今は実らない、叶わないものでもありますが、それもいつか実を結ぶと信じることしか、今はできない。

人間誰しも、人生の中で「立ち止まる」時が来るのです。私の場合は、それがいまだったらしい。アイドルも俳優も私のような物書きの端くれも、皆どこかで無理をして生きていて、コップの縁から水があふれ出るように突然活動を止める。

それでもやめられないもの、私の場合は美術鑑賞やこうした執筆、学術研究などがそれにあたりますが、そういう「身銭を切ってでもしたいこと」があるだけ、私は救いがあるのかもしれませんね。何もかもが変わっていっても、私には「守りたいものや意志」がある。だから負けない、負けられない。そんなことを思うのでしょう。

街の景色も、好みの味も、聴く音楽のジャンルも、変わるけれど、私には変わらない「言葉」がある。それを頼りに、一筋の光明を目指します。それでは、また。