ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

桃ちゃんオススメ! 読書の秋にぴったりの一冊

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

好きなものが10を超えることがあるとすれば、書籍だと思うので、本について語っていこうと思います。ごきげんよう、桃ちゃんです。つかの間の休息を味わっています。

星々の悲しみ(宮本輝)

高校卒業に合わせて恩師がくれた本です。恩師のことは私が一方的に追いかけている存在なのですが、在学中も卒業後も、本当に良くしてくださいました。たまたま入試問題にこの作品が使われたときはアツく解説してくださって、本当にうれしかったです。

クリティカルワード 文学批評

最近読んでいてめちゃくちゃ勉強になった本です。文学批評を授業で取り入れるうえで必要なこと、あるいは教養として必要なことを網羅している一冊。ブックガイドがあるのもうれしいですし、これを読めばだいたいの哲学もおさらいできるという優れものです。

日本哲学の最前線

先輩とお茶して、そのまま池袋のジュンク堂に行ったときにオススメしてもらって購入した本です。何がオススメポイントかって、難解だと思われがちな哲学について、わかりやすく具体例を出しながら要点を押さえてくれているところです。J哲学(日本独自の流れを汲む哲学)を一本の筋が通ったものとして解説していて、非常に面白かったです。

なぜ日本の15歳は学力が高いのか

たまたま手に取った一冊でしたが、これはPISAテストの上位に入った各国の教育事情を勉強するうえで非常に有効でした。他国の教育事情が、良いところも悪いところも教えてくれるのが助かります。苅谷剛彦先生のコメントも必読。

ことばの教育を問い直す

前述した苅谷剛彦先生を含む三名の先生方の論考です。往復書簡的な構成をしていて、読み進めるうちにお互いの論考が輻輳的に重なり合うのが非常に面白いですし、言語教育と呼ばれるものを考えるのにもってこいの一冊でした。

推し、燃ゆ(宇佐美りん)

言わずと知れた芥川賞受賞作。すべての「推し」を持つ人類、読めーッ!! となりました。推し道はもう宗教なのです、推しが幸せならそれでいい。推しは背骨。推しの人生を大切にしていく。そういう魂の叫びが響き渡る一冊です。

小説読解入門

廣野由美子先生の名著です。ジョージ・エリオットの作品『ミドルマーチ』を使って小説の技法を解き明かしていくその手腕の鮮やかさに衝撃を受けること間違いなし。私はこんなにしっかりと読めていただろうか……と反省して、その後文学批評に出会ったので、確かに人生を狂わせる何かがあるようです。

デューク(江國香織)

私が泣きながら授業して、再読した一冊。わんちゃんねこちゃん、その他生き物が好きな人は涙腺が爆発四散するのでご注意ください。高校3年の最初がこの単元で、思い入れもありましたし、何より私が大好きな作品でもあるので、熱を込めて授業しました。

枕草子』のたくらみ

従来の枕草子論(清少納言をあまり高く評価しない流れ)を打ち砕く名著。私も山本淳子先生のご著書はいくつか拝読していますが、この一冊は確かに私の古典観を変えました。古典は高校での教育に必要なのか論争もありますけれども、読んでおくと「古典は芸術やエンタメではなく、学問領域として必要不可欠である」ことがはっきりとわかるはずです。

清少納言と申します(PEACH-PIT)

最後にこちらを。可愛い絵柄で有名なPEACH-PITさんが、平安時代に「なぎ子」として生きていた頃の清少納言を描いています。何やらこの清少納言は、いろいろな秘密を抱えているようで……? コミカルかつハラハラドキドキの展開に引き込まれること間違いなしです。

 

一気に書いたので疲れました。(ここでミルクティーを飲む)まだまだ紹介しきれていない本が多いのですが、紙の本でも電子の本でも、読むという活動は自己の変革であると説いた人もいるので、私は毎日いろいろなものを変革しながら生きているということになります。それもまた楽しく、新たな喜びに満ちた日々であることは確かなので、のんびりしながら読書に浸っております。そんなところで、おしまい! それでは、また。