ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

インターネットコンテンツの功罪【note・ブログ共通記事】

 

今日は自分でマスクを作りました。これでエコな暮らしができる! どうも星野です。東京では桜が満開です。今年もひとりで花見酒をします。

本日の執筆は「オンラインのコンテンツ」についてです。今ちょうどニコニコ美術館のタイムシフトを視聴しているので、それにまつわるお話もいくつか。

11本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。最近バナナしか食べていないので……

https://note.com/hoshino1616

 

政府の自粛要請に関連して、様々なコンテンツが無料で視聴・閲覧できるというありがたい取り組みが行われました。

そのひとつが今ちょうど見ている「ニコニコ美術館」。国立新美術館で開催されていた「ミュシャ展」も視聴することができます。

今回は竹細工の美術展覧会(大阪にちょうど巡回していたもの)を中継していました。私はその展覧会を見逃していたのですごく楽しみでしたし、実際にコメント付きで映像を見ると「すごい」「面白い」などの感想をみんなと共有できることや、館長自らが解説してくださることなど、かなり充実した配信になっていて、正直驚きました。

オンラインで鑑賞できることのメリットとしては、

①興味が薄くても視聴するだけなので鑑賞へのハードルが低い

②どんなひとにも開かれている(外へ出られないひとに見せられる、字幕が付くことで聴覚障害のあるひとも楽しめる、音声のみなら視覚障害のあるひとにも見てもらえる)

③料金が安い、あるいは無料

というところでしょうか。ニコニコ美術館は魅力的なコンテンツですし、教員の方ならNHK for Schoolなども活用されている方もいらっしゃると思います。

なんでもネットで済んでしまう現代社会で、双方向型のオンラインコンテンツにはかなり将来性があると思います。

どんなひとにも提供できる、楽しさを共有できる。ニコニコ生放送のコメントなどが最たるものでしょう、出来事(イベントに参加したという事実そのもの)を消費する現代の消費形態にも非常にマッチした形になっています。Vtuberの台頭などもその一端なのかもしれません(申し訳ないのですがそちらには疎いので間違っていたらすみません)。インターネットがもたらした利益の大きさというか、新たな価値と言えるでしょう。

 

自粛によって開催が中止・延期になったライブや展覧会を、無観客で配信したり生放送したり、アーティストや兼伊スタッフの皆様によるたくさんの努力で、まだなんとか息をしているのがエンタメ業界です。

教育でもオンライン授業などに切り替わることができる、対面でなくてもいろいろできるぞというのが、一般に広く知られるようになったのではないでしょうか。

しかし私たちは、果たしてこのコンテンツをただ享受しているだけでいいのか? と一石を投じたいと思います。

 

教育のお話からしていきましょう。

オンライン授業に切り替えるとなると、家庭にインターネット環境が整っていないと何もできません。貧困家庭など本当に知識を必要としているひとたちに情報が届かないということがありえます(学業は経済的格差や身分から脱却するための手っ取り早い方法ですから、それができないというのは本当にオンラインだけがいいものなのか疑問です)。反転授業など、対面とオンラインの融合でしか教えられない授業もあります。ネットの使い方が身についていない児童生徒に、どこまでオンラインコンテンツを利用させるのかという線引きもまだ明確ではありません。香川県ではゲームの規制条例が可決されたそうですが、それは果たしてこの時代に見合ったものなのか、というのも謎です。

教育ひとつとっても、足並みが揃っていないし、かなり適当な枠組みや体系しかないのが現状です。

 

 

https://note.com/hoshino1616/n/n0c7838463390

 

美術館のオンライン中継も、間口を広げることには貢献してくれますが、それだけでは採算が取れません。そして実際に美術品を目にしないとわからない芸術性などもあると思うのです。ひとりで鑑賞することで見えるものもあるだろうし、予算のある美術館・有名どころの美術館しか配信できないなどとなってしまえば本末転倒です。だから前回の記事にも書きましたが、「推すなら金を払え」ということになります。コンテンツはタダではありません。作り手の想いがあります。善意だけでやっていけるものでもありません。いつコンテンツが終わるかなんて誰にも分からないのです。それならばきちんと「お金を払う」という行為をすべきだと考えます。

コンテンツの作り手に敬意を表し、応援するという意味を込めての「お布施」です。私はいつもそうしています。もちろん金銭的に余裕がない方は無理しなくていいと思いますが、できるなら応援してほしいなと思いつつ、ここでお話を終えたいと思います。

それでは、また。