今週のお題「卒業」
がしがし書いています。どうも星野です。今日はよく働いた……。
頻度を上げたことで何か変わるか不明ですが、いけるところまで続けます。
noteでは投げ銭(サポート)をお願いしております。そちらもよろしくお願いします。
お題は「みんなの卒業式」。今年卒業した学生さんには前途を言祝ぐ意味で、そして教員の皆さんには卒業式のあり方を考え直すきっかけとして……
今年は疫病流行により簡易化されてしまいましたが、私にもいろいろ思い出がありますので、共有して華を添えようとこうして書いています。
卒業式――涙に濡れた頬と胸の花、卒業証書を手渡されて何か区切りがつく行事。
私のなかでいちばん記憶に残っているのは中学校時代の卒業式です。
当時生徒会副会長として暗躍していた私は、生徒会長である友人にある頼みごとをされます。
「卒業生答辞の内容を書き換えてほしい」
これには理由がありました。当時中二病をこじらせていた私たちは、中学の卒業をもって進学先がばらばらになることが決まっていました。
そして私たちは、共通の趣味で当時プレイしていた乙女ゲーム「Starry☆Sky Winter」と、読んでいたあきづき空太氏の「青春攻略本」に感化されまくっていたのです。
参考までにリンクを貼っておきます、これは青春時代に出会えてよかった作品です。
http://honeybee-cd.com/starrysky/character/index.html
https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/45133/
良い子の私でも、最後くらい型破りなことしたい。
そんなことを考え、小さくて大きな悪だくみを画策してしまいました。
卒業式当日はとんでもないことになりました。
生徒会担当の先生が真っ青になるくらい、予行で練習していた内容と全く違う内容をしゃべっているのですから。
時間もオーバー、内容も中二病真っ盛りでエモい感傷的なもの。今聞いたら恥ずかしさで卒倒してしまうかもしれません。
日本語の誤りは私が訂正したのですが、とにかくイタイ感じの答辞でした。
答辞を読み終えた会長と静寂の中ハイタッチをした音を、今でも鮮明に思い出せます。
中学生はやんちゃ盛りで多感な時期だと思うので、おそらく全国でこういうことは秘密裏に行われていると思うのですが、教師としては最後の最後で「あいつなんてことを!!」となるわけです。
生徒指導にも引っかからなかったのは普段の素行がよかったからなのかもしれませんが、生徒会担当の先生としては顔に泥を塗られたような気持ちだったでしょう。
今では送り出す側になった私も、少しだけその先生に罪悪感が湧いています。ですが、これも昨日の記事(リンクはこちら)
と同じく、「ゆるく」考えていいと思うのです。
生徒のしたいことをある程度許容する(もちろん校則違反などは生徒指導の対象になると思いますが)、あるいはゾーニングするという視点が必要なのではないかと私は考えています。
例えば、答辞の場ではなく生徒だけの集まりを設定してそこでポエムを好きなだけ吐き出させるとか、髪を巻くなどのちょっとした女子のおしゃれは許してあげるとか。
生徒の自主性に任せるところは任せて、だめなものはだめ、と最初にルールを指定してしまえばいいのではないでしょうか。
卒業する生徒にとっては最高の晴れ舞台です。それを教師のガミガミ怒鳴る声で汚したくはない。私はそう考えます。
規律や束縛の厳しい中から、少しずつ自分で考えられるようになって、最後は自由になる。その成長の過程を喜ぶべきだと考えるのは、間違いなのでしょうか。
卒業生の皆さん、改めておめでとうございます。これから次の規律の中に放り込まれると思うと気が重いかもしれませんが、自分を縛るものをうまくかいくぐって、規律と付き合っていきましょう。
世界は皆さんが思うより広いです。知識や教養、経験を武器に、前途を切り拓いていってください。
ということでこの話はおしまいです、それでは、また。