花粉との本格的な戦いが始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。どうも星野です。
塾のほうも春期講習開始となり、春休みという名の延長戦が幕を開けました。
今回は春休みのうちにすべきこととして、先生方に対するメッセージ(私自身が初任の時にしたかったこと、今したいこと)と生徒の皆さんに向けたメッセージを書き綴っていくつもりです。
1日1本プロジェクト進行中。このままいけるところまで続ける予定です。サポートも随時受け付けておりますので、気に入ってくださった方は是非。
私の定期代になるので……悪用はしないので……
まず教師がしておくべきことについて。
どの学年を受け持つかにもよるとは思うのですが、一年間の計画をこの段階で立ててしまうのがいちばん効率的です。
4月に入ってから急に「年間計画よろしく」と言われて混乱した経験があるので、教材はどんなものを使うか、どんな進行にするかをざっくり決めておくといいでしょう。
その間に板書計画や授業計画を立て、とりあえず夏休み前までどんなことを学ばせるか決定してしまうと、指導に一貫性・テーマ性が出て生徒も学習効果が上がります。
教師側に教えるためのノウハウや知識・教養がないのもまずいので、読書や研究活動などをコンスタントに続けていくのも必要です。
国語を例にとると、古典文法・漢文法をおさらいしておけばよかったなあ……と反省しています(そして今もう一度勉強しなおしています)。
そのほかにも教科横断・新たな評価体系など、おさえておくべき時事問題や、他教科他分野の教養も身につけておくべきだと思っているので、教員採用試験の問題を解きなおしたり、ハウ物館や美術館、科学館、文学館に足を運んだりするのも大切です。
教師も駿台のサイトに出ている国公立大の過去問題を演習して、「こうやって問題を作るのか」とか「この題材文面白いな、原典を読もう」とか考えながら設問分析や読書に繋げていけるといいですね。おすすめは京都大学です。問題の流れがとても整然としていて、ひとつ解けると他も連動している、という仕組みになっています。
年間計画も手書き・紙ベースでざっくりとしたものを作って、入力するだけにしておくのが吉。
そうそう、入力と言えば座席表や成績管理表、テストの解答用紙ひな型なども作成しておけばよかった、と今になって思います。
テスト作成には時間がかかるので、今のうちから記述などのマス目の様式を作ってしまうのもアリです。
参考までに私のテストの解答用紙ひな型を載せておきます。
古典なのですが、ポイントは解答用紙に傍線部の語句が入っていること。
これで読み間違いがぐんと減りましたし、万が一本文とズレがあっても(無いのがいちばんですが)「こっちに合わせて!」と指示しやすくなります。
座席表に関してはロマネスコ先生のこちらの記事、解答用紙については八神先生のこちらのツイートを参考にしました。併せて活用してみてください。
その4(解答用紙) pic.twitter.com/6cbEAidWEW
— 八神夕歌(やがみ ゆうか) (@kotonoha_yakata) 2019年4月12日
続いて生徒の皆さんにやっておいてほしいことを書いていきます。
基本的には学校の教科書や、塾に通っている方は塾の問題集でもよいです、前の一年で学習した範囲の総復習をしておくことをおすすめします。
意外と使えるのが学校の定期テストや模試の問題。これを解きなおすだけでもだいぶ力がつきます。
学校や塾の学習は基本的に積み上げ式です。前の学年の内容がおさえられていなければ、次に進んでもつまずいてしまいます。
今のうちから苦手なところを洗い出して、徹底的に補強しておくこと。これが大事です。
苦手な範囲は学校の先生や塾の先生にどんどん質問して解決しましょう。その時に必要なのが「メモを取ること」「自分の言葉で説明できるようになること」です。
どこがわからないから失点したのか分析し、質問したら「どうやって解くのか」「どこで判断するのか」といったポイントをメモしましょう。
ノートをきれいに取るだけが勉強ではありません、自分の頭で考えたことが自分の言葉で再生され、正しい解答に導けるようになるまで聞く→書く→演習、を繰り返すのがベストです。
問題集は変える余裕があれば総復習系のものをおすすめします、ただ相性があるので自分の目で必ず確かめてください。
判断基準は「自分の実力の範囲内で解ける」こと、「無理のない量である」こと、です。
いろいろな人のオススメを聞いてみるのも大切です。
あとはこの時期にしかできない、研究活動のようなものもしてみると大学入学後に差がつきます。
毎日新聞を読んでスクラップを作る、本を読んで要約する……時間がある今のうちにできる、興味のあることをとことん追究する活動をするのも楽しいですよ。
ちなみに私の高校時代の勉強ノートの写真を載せておきます。苦手だった数学のものです。
コメントがやたらとついているのは、コメントがないと何の工程をやったのかわからないからです。板書にはなかったけれど、自分で書きました。
こういうことができるようになると、勉強もよくわかるようになると思います。
この文章が何かのお役に立てば幸いです。それでは、また。