まさに私の独壇場のようなお題が来ましたね。どうも星野です。
迷える子羊のために、勉強法を……というわけですか。(違う)
そんな冗談はさておき、私が今まで教えてきた生徒の中で「特に伸びた勉強法をしていた生徒の話」も交えながら、私なりの勉強法について持論を述べさせて頂きます。
まずは得意科目から。私の場合は国語や英語ですね。
得意なのには理由があって、好みだとか適性とか興味だとか、そういうのがあると思いますが、自分の強みは何なのかを把握することはとても重要です。
「得意」には必ず理由があります。それを突き詰めて、自分に合った勉強法に繋げていくわけです。
私の場合、言語化することが得意だったので「他の人(親でも友人でも誰でもいいです)に教えてあげる」という勉強法を取りました。
自分だけが分かっても、伝えられるように説明してみないと、それがもしかしたら感覚でわかっていただけ(表面的な理解)にとどまっているだけなのかもしれないから、という理由でオススメなのです。解き方や要約の仕方など、自分なりのことばにするというのが大事です。特に国語などは「自己解釈」ではなくあくまで「求められている答え」だったり「この場にふさわしい答え」だったりをひねり出す必要があるので、自分はどう考えたか→どうしてこの解答が正解になるのか、を自分が納得いくまで分析するのです。やり方は図式化でもひたすらしゃべるでも何でもいいと思いますが、とにかく自分の中で「明確に答えを分析する」ことを怠らないようにすることが重要かと思います。
続いて苦手科目。私の場合は数学。これだけがセンター試験でも足を引っ張りました。
これも今になってわかるのですが、ただ漫然と解説を聞くだけではなくて、自分のことばに直して納得できた問題は解けるようになった印象があります。
最近数学の中でも論理学を勉強していて、ことばを扱う問題なのになぜ解けないのか受験生だった当時は不思議だったのですが、何のことはない、ルールを理解していなかったのです。
数学は「ここでこの公式を使うよ」というサインが比較的見えやすいと思います。パターン化しているからだと思います(数学がご専門の方には怒られてしまいそうですが)。あとはセンター試験では綺麗な流れができていましたからね。あれはなかなかわかりやすい誘導があったと思います。それにどう乗っかるか、が勝負の分かれ目です。私の最大の敗因は「そもそも何をしていいのかわからない」ということにありましたから、この解き方は「どうしてこのタイミングで使うのか」「どういう意味があるのか」「どういう結果が導き出せるのか」の三点が理解できていれば……と今更ながら後悔しています。
最後に、生徒の中でもかなり伸びた子たちの勉強法をお伝えしておきます。
まず「自己管理が出来る」。これは受験に強いですね。今日はこれをやる、どのくらいの時間をかけてやる、というのを自分で決められる生徒は志望校に受かっていた傾向があります。たぶん自分の中でうまくサイクルを見つけて、そこに勉強を組み込んで地道に努力していた結果だと思います。わからないところはそのままにしないで質問するというのも大切です、だいたいの場合「分かった気になっている」のが一番危ないですから。
そういう時に使える作戦が「分からないところを探して、基礎からやり直す」ことと「跳べるハードルを極限まで下げる」ことです。
嫌になりますよね、できないことがたくさん積み重なってしまうと。私の数学がそうでした。何から手を付けていいかわからない。そういう場合は四則計算のあたりからでもいいのでやり直しましょう。そして「できた」という達成感を得るのです。やったぞ、という実感がないと長続きしませんからね。そして少しずつ積み上げていくのが勉強だと思います。
ローマは一日にして成らず。しかし千里の道も一歩から。
試験当日まで(あるいはもっと先を見据えているひとはその目標まで)準備してきた量でだいたい結果は決まります。勉強は長期戦です、地道にコツコツ努力した者が勝つのです。新しい共通試験の内容が何になるにせよ(学習指導要領の内容に変化があるにせよ)、試験がある事実は変わりません。そして勉強することで身につく能力も汎用性が高いです。勉強はしておいて損はないですし、いつでも始められます。そこから積んでいく修練の先に、新しい世界が広がっているのでしょう。勉強が楽しくなってきたらこっちのものです、どんどん知識を吸収していくとよいと思います。
それでは皆様、よい勉強ライフを。