暑い。溶けそうです。どうも星野です。
今回は7/28に大阪で開催された「一歩二歩の会」の、自分なりの省察を行おうと思います。
今回はちゃんと夜行に乗って夜行で帰れました。おかげで今ムチャクチャ体調悪いです。無理しました。
会の内容じたいは八神さんが書いてくださると思うので詳細は省いてしまいますが、おおまかな流れだけ押さえておきます。
まず生徒の多くが「国語は暗記で解くものである」「あるいはセンスによるものである」と考えている現状を問題の出発点として、どのようにテストの問題を作るか、そしてどう評価するかというお話に進んでいきました。
個人的に今回の期末テストで記述問題をたくさん出し、古典では不発だったものの現代文では満点解答も出たくらいでしたから、生徒は「書く」ということに対してそれなりのモチベーションがあると考えています。
毎回のリフレクションシートもよく書けている生徒が半分くらいですから、私が少しずつ変えていこうとしている彼らの「国語は暗記である」という意識は、ある程度変質しつつあるとみて良いと思っています。
しかし問題については、まず出題の仕方が「今まで自分が習ってきたとおり」でしかなく、生徒のレベルには合っていなかった部分もありました。
そして問題のストックもしていなかったため作問でかなり苦労しました。
作問については、「見様見真似」と「自分が受けてきたとおり」以外にバリエーションを増やすことが次なる目標だな……と。
問題分析のため、実際にいろいろな問題を解くことや生徒の誤答を分析することも必要だと感じています。
特に八神さんが強調されていた、「ストックを作る」ことを実践するためには、教材研究をやりこむしかないですね。
毎回の授業で訊くところと、その考え方を応用して解く問題にするところと、日々問いをたてながら模索するしかない。
まだまだ納得のいく授業とテストには程遠いので、精進します。
また、作問の際気をつけるべき「同じ評価観点の問題はいらない」という点にも全面同意しました。
国語ってなぜ、あんなに問題数があるのでしょうね……。
しかしうちの高校では、完全に実力問題のみ・漢字出題せず、だと卒業できない(あるいは進級できない)生徒がほとんどだと思うので、私が指導を極めるか、体制が変わるか、生徒の意識が変わるか、というところまでいかなければ実現が難しい気もしています。
もうひとつ、八神さんには直接お話したのですが、うちの高校では「会話ができない」生徒がいます。
場面緘黙なのでしょうが、友達との会話もできず(ニコニコ笑って聞いているだけですが、クラスメイトは気にせず仲間に入れてあげています)。
そういう子の能力はどうやって測ればよいのだろうか……と今から思案しております。
書くことで話す・聞くの代用に果たしてなるのだろうか、と少し疑問に思っています。
続いて、観点別評価について。
高校でもこの評価法を取り入れよとのお達しがあるのですが、実際にできていない先生のほうが多い……とも思っていましたが、帰ってよくよく恩師のテストを見返したら設問の下に【読・思考】とか【書・表現】とか書いてありました。
やっぱり恩師の教えは大切にしないといけませんね。
私も正直、このお話を聞くまで観点別評価に対して意識が回っていなかったので、深く反省しております。
毎回のリフレクション、授業内の活動、提出物、そしてテストで観点を明示することを2学期からは徹底していく所存です。
観点別評価も絶対視しているわけではなくて、例えば「主体的に学ぼうとする態度」は明らかにない(授業妨害や授業中に最初から最後まで爆睡している)のにテストは高得点、という生徒にどう対応したらいいのか……と考え出すと果てが無いです。
努力している生徒は(努力の方向を間違えているのか)点数がさっぱり伸びないのですが、それを「思考力(表現力)が満足できるレベルに達していない」とひとくくりにしていいのか。
非常に悩ましいです。
能力は確かに低いのかもしれないけれど、真面目に日頃から頑張っている生徒が報われる授業を作っていきたいと思います。
そのためには、私が授業をうまく展開し、真摯に生徒と向き合い、生徒同士や生徒と私の間でお互いに学びが深まる瞬間を逃さないようにしなくてはいけません。
これからたくさん本を読んで(幸いなことに今月来月とお給料が多いことが予想されるので、本を買い漁ります)、指導に活かしていきたいです。
あとは夏期講習。
私の勤務先は個別塾ですし、生徒のモチベーションや境遇など、勤務している学校とは異質な空間ですが、伝えるという行為は同じだと思います。
だからこそ「ユニバーサルデザインな授業(=その子ひとり、あるいは全体に合わせていちばん理解が深まる授業)」を追求しなければと考えております。
まだあと1ヶ月、夏期講習の期間がありますので、そこでガッツリ指導のスキルを上げていこうと思います。
今回の話はここまでです。
それでは、また。