ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

バンクシー展 レポ【note・ブログ共通記事】

父が入院することになりました。しかし「暇ですることがないから相手して」と娘に夜中にLINEを送るのはどうなのか。私は今日も仕事だぞ。どうも星野です。今日は駆け込みで「バンクシー 天才か反逆者か」(横浜アソビル)に行ってきましたので、そのレポを書きたいと思います。

会期は927日まで。平日大人1800円、休日は2000円。20:00まで開館しているので、平日チケットを買って仕事終わりに行くのがベスト。そのかわり1時間入れ替え制、かつ日時指定です。密を避けるという意味でも、良い措置ですよね。場所は横浜駅みなみ東口出てすぐ。駐車場もあるみたいです。

今日はアソビルのなかでごはんを食べたのですが、牡蠣のクリームグラタンがおいしくて。1Fに飲食スペースがあるので、帰りに呑んでいくのもお勧めです。

 

バンクシーは例の「超高額落札が決まった瞬間に作品がシュレッダーにかけられる」という事件で有名になったところがありますが、彼の描く世界は常に直感でわかる「不条理」「矛盾」を突いたものです。少女が爆弾を抱きしめていたり、家族に銃の照準が当てられていたり。観る者の背筋を一瞬凍らせる、鋭利な刃物のような作品群です。多くは世界各国の路上の壁に書かれていますが、絵画として残したり版画にしたりと様々な活動をしているようですが……その全貌は明らかになっていません。彼(彼女)が何者なのか、そのすべてが謎。そこも人々を熱狂的に惹きつけるポイントだと思います。

 

今回は社会風刺を中心とした構成で、音声ガイドも貸し出しとスマホQRコードの2種類で楽しめます。描かれているのは国会の様子、だけれど登場しているのは皆チンパンジーだとか、ネズミを主題として描いた作品など、どれも「いまのままでいいの?」と我々に重い問いをぶつけてくるものです。それもそのはず、このステンシルの方法で描かれた作品群は社会に対抗する手段、ひとつの批判の媒体としての絵画なのです。ここまで政治色の強い画家ははじめてです。だから副題が「天才か 反逆者か」なんだな、と漠然と思っていました。彼は紛れもなく天才です。描画のスキルも画面構成も卓越しています。しかしその主義主張、思想と言ってもいいかもしれませんが、それが「反戦」「消費社会への警告」など、様々な現代の問題に切り込んでいるのです。彼は大衆社会の消費行動を何度も風刺しているのですが、イギリスの美術館で展示をやった際も報酬はたったの1ポンド、それでもたくさんの作品を作り、名作をオマージュして現実社会の問題をこれでもかと風刺した作品を展示したそうです。そこに見える顔は「反逆者」のそれであると言っても過言ではないでしょう。

 

バンクシーの作品は盗難にも遭っていますし、高値で取引されていますが、その消費の形態にあまり良い思いを抱いていないのがあの「シュレッダー事件」につながったのだと思うのです。彼の作品はパンクで、なにより伝えたいメッセージが明確です。誰にでも届く方法で発されている警告を、それこそ高い価値のついたただの置物(=大衆社会の消費行動の結果)にしたくないのでしょう。私はこのバンクシーという画家に対して、かなり怖いなという印象を受けました。その理由はいくつかあります。今まで私が見てきたどの作品よりも、現実世界と密接にかかわっていること。センシティブな内容に臆せず触れていること。何より、世界を敵に回しかねないこと。アートに政治を持ち込むことを許さないひとからは、ひどく嫌われるだろうし、そういう嫉妬する人によって絵を塗りつぶされたこともあるそうです。それだけのリスクを負いながら、様々な表現方法に挑んでいく姿は、まさに戦士の背中でした。

 

バンクシーという謎に満ちた存在が、人々をこんなにも惹きつけてやまないのは、ひとえにその「危うさ」だと思うのです。

(彼女)はとにかく敵を作ってでも自分の言いたいことは言うタイプのようです。パレスチナの分断壁に面したホテルの内装展示、監視カメラに映らず絵画を描くそのスタイル、そしてディズニーを退廃的にした「ディズマランド」の映像。どれも衝撃的で、良くも悪くも心臓に悪いです。そのスタンスと技術と思想性、この閉塞した世界をぶち壊すような革命的なちからを、私もこの展覧会で感じました。

写真OKだったので、一気にお見せします。ネタバレ回避したい方はここでお別れしましょう。

 

天才か、反逆者か。どちらにでも傾きうる「危うさ」をはらんだ作家・バンクシーは、これからも社会と闘い続けていくのでしょう。

その姿を目に焼き付けたいと、私も心のどこかで願わずにはいられませんでした。

そんなところでこの話はおしまいです。それでは、また。

ゲームは心を映す鏡【note・ブログ共通記事】

まさかの発熱で、流行りの病の疑いがかかるも単純に過労と脱水だっただけでした。助かった。どうも星野です。

noteのお題消化企画で、ブログは先出しです。「ゲームで自己紹介」……うーん、非電源ゲームは含まれるのか……? noteでは11本プロジェクトを進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。

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私はゲームが苦手です。先に言っておきます。こういう非常勤ライフでも、在宅ワークをしながらだったり執筆や読書や教材研究をしていたり、なかなかまとまった時間を取れないので、ゲームの優先順位は限りなく低いです。だから放置している作品ばっかりです。家にもろくすっぽソフト・ハードは無いし。

そんな私の自己紹介になるゲームをいくつかご紹介していこうと思います。

 

ダンガンロンパシリーズ

のっけからこれかよ。すみません、はじめて自力でクリアした作品なのです。謎解きや推理が大好きで、女の子のキャラクターが可愛い作品に目がない私は、シリアス展開とギャグ展開の両方が味わえるこのシリーズが大好きです。推しはだいたい序盤で犯人(クロ)になっておしおきされるけれど。人間の深層心理を描いた名作だと思います。そして声優陣も豪華。学級裁判のスリルも、やりこみ要素もたっぷりです。グロテスクなのが苦手な人にはおすすめできませんが、それでも泣ける展開があるので興味があればぜひ。

超高校級の才能を持った高校生たちが、閉鎖空間に集められ、コロシアイを命じられる、というのがあらすじです。ダークな設定にポップなイラスト、本格的な推理が楽しめる良作品です。

 

ペルソナ3ポータブル

その次がこれかよ。鬱展開が好きすぎるにも程がある。すみません、これをもとに総プレイ時間が2週間(16時間くらいプレイして2週間)になったクトゥルフ神話TRPG(後述)のシナリオを書いたのです。いつか終わるもの、はかなく散っていくもの。それに風情を感じない人はいないでしょう(暴論)。ペルソナといえばユングの提唱した心理学用語ですが、それを知らなくても十分楽しめます。キャラクターも個性的、全キャラクターと絆を深めるというやりこみ要素もあります。このシリーズは作品ごとに曲が全部入れ替わるのですが、全部めちゃくちゃカッコいい。そこも推しポイントです。女性主人公が選べるのはこの3だけです。早く移植してくれ……。

月光館学園という学校に転校してきた主人公が、影時間(1日のなかに1時間だけある異世界)に蠢く敵・シャドウを倒すべく、課外活動部という「部活」に入ってからの1年間を描いた青春ジュブナイルです。アニメ映画化もしているので、プレイするのが面倒な人はそちらをどうぞ。

 

クトゥルフ神話TRPG

最後がこれかよ。救いはないのですか。すみません、人生を変えた作品と言えばやっぱり「クトゥルフ神話TRPG」なのです……。とことんダークな話が大好きな桃ちゃんです。これはテーブルトークロールプレイングゲーム。つまり非電源型の、実際のプレイヤー同士が対話をすることで進んでいくゲームです。キーパー(進行役)とプレイヤーがおり、会話や推理、そして行動が成功したかどうかはダイスロールによって決まるという、個人の演技を中心にすすめていくゲームでもあります。私は高校生の時にこれを知り、足掛け10年プレイしていますが、もう果てがないのが楽しいです。自分でお話を作れるし、大好きな作品とコラボする「なりきり卓」(TRPGで遊ぶことをセッションというのですが、その構成メンバーを総称して「卓」と呼びます)もできる、果ては前述の「ペルソナ」と合体させたクトゥルフ神話TRPGもある……ここまできてハマらないわけがないですね。私は主にキーパーで、シナリオも書き下ろしたりしているのですが、何といっても作品が「想像を超える」瞬間が一番楽しいです。話を作ったのは自分だとしても、自分以外の人がプレイしているため、展開が思った通りにはならないことが多いです。そのイレギュラーを楽しめる人は、TRPGに向いているのでぜひやってみてください。動画で簡単にやり方が学べるので、そこから入るのもお勧めです。まあ、ルールブックはサプリメントを含めて12千円するのですが。しかも改訂版も来ちゃったし。お財布に1d10のダメージ。

 

こうして俯瞰してみると、私は「ダークな雰囲気」と「推理(よく練られた設定)」に弱いことが分かりますね。人はいつか死ぬ、意外とあっさり死ぬ、とか、そういう大きな悲しみを背負って生きていく作品が大好物なようです。類似の作品をご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせください。やれるかはわからないけれど。

そんなところでひとり語りはおしまいです。それでは、また。

「わからない」だらけの生活

今週のお題「外のことがわからない」

 

遂に発熱しました。仕事をしすぎたのか、窓を全開で寝たのがいけなかったのか……どうも星野です。頭痛と発熱、倦怠感で「まさか流行りのアレでは!?」と思ったら違った。普通に過労です。今は小康状態にあります。

今日もお題消化。「わからない」ことは山ほどありますよ。

 

まず私は、「相手のことが分からない」ことが多いです。

何を言っているのかさっぱりだぜ……というひとしかいないと思うので解説すると、わたくし実は対面での言語コミュニケーションが苦手なのです。教師をやっているくせに。おかしいですよね。そんな自分もよくわからないし、相手のこともよくわからない。わからないことだらけのなかで生活しています。

私の場合、幼少期からの精神的虐待による人間不信(現在は多少緩和されてきました)も影響しているかとは思うのですが、いかんせん他人の気持ちを読み取ったり、必要な情報を伝達したりするのがへたくそです。いや、ほんとうに。

自分だけ良ければそれでいいというわけでもなく、ただ単純に婉曲的な表現や皮肉が通じないのです。もしかしたらそういう発達障害のグレーゾーンかもしれないな。自分のこともわからないのに、相手のことを推し量れだなんて、無茶を言わないでほしい。

それでも私は「ことば」に興味があって、「ことば」を使ってやり取りする練習を積んできました。「ことば」の世界も謎だらけで、理解して伝えるのはすごく難しいのですが、やっぱり楽しいです。そしてそういう「へんなせんせい」だからこそ教えられることもあるのではないかと思いながら、毎日授業をしています。

 

次に私は「金銭感覚がわからない」です。

好きなものにはなんでもお金を落としてしまう、困った性癖の持ち主である私は、後先考えずに浪費することが、まあ結構あります。よくないですね。でも、お金は天下の回り物だと思うから、私が経済を回してゆくのだ、推しの給料にするのだと勇み足でお買い物をしてしまいます。大変よくない。最近は自分でお金を稼いで、計画的に使うようになっているのでまあよしとしますが、それでも毎月クレジットカードの明細を見て卒倒しかけています。学習しないのか私は。

先月はパソコンを買い替え、大型の辞典も購入してしまったがために大変な金額を支払うことになってしまったのですが、全然懲りていません。なぜだ。それもわからない。何よりお金を使っている本人が一番わかっていないので、たぶんこれに関しては「馬鹿に付ける薬はない」という結論が出るかと思います。

 

最後に私は、「恋愛感情がわからない」です。

誰かほかの人に対して、「素敵だな」「いいな」と思うことはあっても、それが恋愛感情なのか何なのか、四半世紀生きてきたのにいまだによくわかりません。推しの感覚はあるのですが、それがいわゆるガチ恋なのかはよくわかりません。そんななかで接してくれる「彼の人」(当該記事参照→ )は本当によくわからない存在ですね。いまこれを書いていて若干怖くなってきました。私の保険金が目当てなのか!? それとも私が推しに投資するだけの財布が目当てなのか!? どんどん疑心暗鬼になってゆく。男女の友情、とも違うし、友達以上恋人未満、という表現がしっくりくる……気がする。それすらわからない。

こんな感じで、桃ちゃんは「わからない」だらけの世界に生きています。

 

もともと世界は「わからないこと」で満ち溢れています。

私はなぜ夜空に星が光っているのか、言葉が生まれたのか、生命が生まれたのか、何も知りません。興味を持ってはいますが、すべて知ってから死にたいなとも思っています。傲慢でしょうか。それが生きる原動力になっているからこそ、私はこうして文字を綴って世界とコンタクトを取ろうとするのだと思います。

ハローハロー、こちら桃ちゃん。応答してくれる方はいますか?

 

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いろんな桃ちゃんを知って頂けたらうれしいです。それでは、また。

推しのお店のおはなしを【ブログ限定記事】

今週のお題「好きなお店」

 

応援したいお店しかないです(断言)。どうも星野です。昨日は深夜の2時までTRPGをしていました。オンラインセッションはなかなか便利。

今日はお題消化、テーマは「好きなお店」です。私のイチオシを集めたので、ぜひ足を運んでみてください。

 

~おようふく編~

angelus boutique(代官山)

代官山にある、おようふく屋さんです。最愛のブランド「an another angelus」(フリーインターナショナル)の専門店。珍しく路面店なのです。

6月1日からF i.n.t press shop Daikanyamaに改称され、ラインナップも系列の全ブランド(F i.n.tやF&Aも取り扱うそうです)に変更、そして曜日と時間によってはプレススタッフさんにも会えちゃうという最高のお店へと生まれ変わります。私はここでよくおようふくを買うし、ついでに仕事の話などもしちゃうので、滞在時間が2時間越えになることもざらです。仲良くしてくださる店員さんもいらっしゃるので、とても居心地のいいブティックです。何より職場から近い。うれしい。仕事帰りに寄ることもあります。ここで投資したお金が回りまわって店員さんのお給料になりますように……!!

 

EATME原宿本店(原宿)

こちらも最愛のブランド「EATME」(RUNWAY)の路面店で、全国に2店舗しかない「直接店員さんとやり取り・試着ができるお店」です。ラフォーレの前の交差点そば。

ここでもいろいろな話をするし、店員さんも丁寧な接客をしてくれるし、オフィスにも着ていけるようなおようふくも見つけられる、そして試着して決められるのでとってもありがたいです。モデルさんの写真と実物では、着た感じ・見た感じの印象が異なるのは当然ですし、サイズや着丈もチェックできるのは大きいです。おうちにいながらお買い物できる通販も、便利でいいところはあるけれど、私は実際にお店に行って決められるほうが好きです。

 

~食べ物系~

cafe de 武(原宿)

私は仕事や趣味のイベントの関係、お買い物等で都心に出ることが多いのですが、ここのランチで食べたアボカドサーモン丼は特に美味しかったです。1000円しないで食べられました。スイーツも充実しているし、売り切れも続出するくらい美味しいのです。夜はバータイムでお酒が300円! 飲ん兵衛にはうれしい!

一度SHINING STORE(うたの☆プリンスさまっ♪のコンセプトショップが毎年夏に期間限定開店するのです)で原宿に行って、涼むついでにランチを……と思ってこのお店に行ったのですが、特典の交換のために写真を撮っていたら、男性の店員さんに「それ、うたプリですか……?」と聞かれ、「そうです」と答えたら「黒崎蘭丸が好きなんですよ……」と突然カミングアウトされたことがあります。オタクにも優しいお店。

 

ZEBRA Coffee & Croissant Yokohama(横浜)

とにかくクロワッサンが美味しいお店。コーヒーも絶品です。最近できたばかりですが、大盛況の模様。お店もすごく雰囲気がいいし、私はついつい長居してしまいます。ここの名物・クロワッサンなのですが、とにかくデカい。ボリューム満点です。間に具が挟まっているバージョンもあり、ランチにぴったりです。本店は神奈川県の中でもかなり西部(山の中)にあるらしいです。横浜での今後の活躍に期待が高まるところです。

 

自分が関東に住んでいることもあって、どうしても都心のお店に偏ってしまいましたが、いずれは地方の美味しいグルメや古着屋さんなどにも足を運んでみたいなと思っております。

 

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これからも桃ちゃんと仲良くしてくださいね。それでは、また。

どうにもならない叫び【note・ブログ共通記事】

遂に仕事でキャパオーバーを起こしました。どうも星野です。今日ものべ100人分くらい、google classroomで採点して、それぞれにコメントを返していました。明らかに仕事量が増えている。普通に板書計画も立てているのに。そんな私にお恵みを……noteで11本プロジェクト進行中です。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。 

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今日の記事は愚痴めいたものです。誰か同じ苦しみを抱いているひとに届け。

 

新しくフォローしてくださった方も大勢いらっしゃるので、私の病気のことをお伝えしておきます。

私は二十歳の誕生日を迎えたときにうつと統合失調症を併発しました。原因はわかりません。何がきっかけだったのか、今でもよくわかっていないし、思い出したくもないです。けれど私のこころはそのとき確実に壊れました。それだけは事実です。

病気と闘いながら三回の教育実習を乗り越え、私は今無事に教師としてほぼフルタイムの勤務をしています。いまはほとんど症状が出ないのですが、無理をするとどうしても体調を崩してしまいます。

 

といっても、私の基本的な生活は週四日勤務の気ままな非常勤ライフ。なぜ非常勤にこだわるかといえば、またどこかでこころが壊れると思っているからです。病気のことは伏せて勤務していることもひとつの枷かもしれません。けれど、一度壊れてしまったものは、二度と同じにはなりません。私も無意識的に、自分のメンタルの調子が体調に強く影響するようになっています。たとえば、こころに疲労がたまったらすぐ涙が出ますし、おくすりさんがないと眠れなくなったり、どうかすると一日寝込んでしまったり。症状はいろいろありますが、改善のしようがないので対症療法的になっている状態です。

 

今回リモートワークになって、私の業務量は圧倒的に増えました。普段は授業のための板書計画、発問づくり、そしてプリントづくりなどが仕事の中心です。しかし今はそれに加えて個別指導での採点・コメント作業、授業用スライドづくり、追加課題の練り直しなどなど、一気に業務が降ってきました。教務歴は二年、全日では初任です。ただでさえ不安定な立場、低い賃金(専門職で一コマ一万円は安すぎると思います)、交通費支給なし。しかしオーバーワーク。昔のパソコンではできなかった作業をするために買い替えたパソコンも、(必要経費とはいえ)私の財布を圧迫する要因です。それも職場の雑費で落ちなかったし。ドケチ職場ですね。それでいて同調圧力だけは強いし、いいとこなしです。

 

私は今回、あまりにも激務過ぎて(というか仕事とプライベートの境界があいまいになってしまって)倒れました。

毎日23時過ぎまでパソコンに向かって入力し、寝るのは2時。その間まったく遊んでいないし、本すら読めていないです。なんなら食事もとっていません。こんな状態で通常勤務に移れる気がしません。普通に考えて無理ですよね。そんなことになったらたぶん本当に命を絶ちます。待遇に賃金は見合わないし、何よりキャパオーバーを強いる職場に私は信頼を置いていません。ひとをなんだとおもっているんだ。

 

主治医に言われたのは、「優先順位をつけること」でした。必要ないもの、やっていてつまらないことからどんどん「やらない」と決めて繋がりを切っていく。趣味をするための仕事だと割り切って、リフレッシュすることも重点的にやるように、とも言われました。

ただ厄介なのは、私の趣味が仕事であるということです。ものを教えるのが大好きなので、授業はしたいし、できるだけ生徒にていねいなコメントを返したい。添削してあげたい。けれど私にもキャパがある。それをどうしたらいいのか、いまはまだわかりません。必要ないと切り捨てるのは簡単だけれど、それで失うものがとても大きい気がしていて、怖いのです。休みも休みでなくなるので、もうこれからおそらくソーシャルゲームはできませんし、筐体型のゲームはなおさらできません。美術館やライブにも行けるかわかりません。体力が持たなくて倒れる可能性が高いからです。私の趣味はどんどん削れて、教えることもできないほどぼろぼろになった身体だけが残る未来が見えています。

 

それでも私は教壇に立ちます。それだけが私をつなぎとめるものだから。

わたしのほろ苦初旅行【ブログ限定記事】

今週のお題「遠くへ行きたい」

 

Surface Proと仲良くやっています。壊さないか心配なのでめちゃくちゃ丁寧に扱っている星野です。今回のお題は「遠くへ行きたい」。私が人生で初めて経験した「一人旅」と、「意外なことに旅慣れた桃ちゃん」の話をしたいと思います。

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作品例はこんな感じ。

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ハンドメイド作品の一覧

今回の「旅」のお話に移りましょう。私が初めて一人で旅行したのは、忘れもしない24歳のゴールデンウィーク。まさか大阪で開催されるうた☆プリのイベントに当選するとは……と自分でびっくりしながら、お世話になっている先輩教師にもご挨拶しに行こうと思って、少ない給料から行きの新幹線代と帰りの夜行バス代を捻出し、わくわくしながら大阪へ向かいました。

先輩教師にお会いできたことも、ST☆RISHに会えたことも、私にとっては最高の思い出です。教え方についてうんうん頷きながら真剣にメモを取っていたと思ったら、キャーキャー叫んだり号泣したりと、かなりヤバめの情緒でした。そしてすべてのタスクをこなし、お祭り騒ぎの後のハイテンション状態で、22時過ぎまでひとりバーで呑んでいました。そして気づいたら、夜行の発車時刻20分前。土地勘がないのになんでこんな時間までお酒に浸っていたんだ!? と自分を叱りながらバスの集合場所に向かいますが、迷子になってしまったのです。

 

雨降りしきるなか、ひとり、23時過ぎ。悲しみのあまり京都で一泊かな……と思っていたら、京都のバス乗り場でひと席だけ空きがあるということで、乗せてもらえることになったのです。あれは本当に感動したし、優しいバス会社のおばさんに恵まれて、たぶん一生の中でいちばん感謝したと思います。そして無事に新宿に戻り、自宅のお布団で爆睡しました。

 

旅慣れた桃ちゃんはその後、夜行入り・夜行帰りというのもやります。

次に大阪へ行ったのは、先輩教師の開催する勉強会のため。お風呂に入って荷物を持ち、前日の23時に夜行バスの乗り場へ行きました。そして見事に爆睡しながら大阪入りを果たします。ここで賢くなった桃ちゃんは、行きと帰りの集合場所が同じであることに気づき、二度と夜行を逃すまいと誓ったのでした。そして朝ごはんを食べ、大阪観光をし、勉強会を受け、二次会に(所持金千円で)乗り込みました。飲み会に千円で参加するとか、今考えるとはちゃめちゃに迷惑な存在ですが、若気の至りということで許してください……。ほんとうにお金がないんですよ、非常勤って安くこき使われるので。研修もお金が出ないし、交通費も支給されないし。唯一職場で評価しているのは、月額固定給が振り込まれることだけです。遠いしあんまりいい職場じゃないです。

閑話休題

そしてその日は安く食事を済ませ、アランチャを連れて夜行バスに颯爽と乗り込みました。桃ちゃん、成長。薬を服用したうえでアランチャを抱っこしていれば、大抵の場所で眠れるのですが、その日は疲れもあって熟睡でした。帰りの電車でも力尽きたように眠っていましたし。そしてまたしてもシャワー後にお布団で爆睡のコースをたどったのでした。

 

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二度目の大阪で行ったカフェ

 

三度目の旅行は仙台。UNISON SQUARE GARDENのライブが仙台しか当たらなかったので、はるばる行ってきました。まるでゴールデンボンバーの「かまってちょうだい///」みたい。気になった人は歌詞検索からの楽曲視聴をオススメします。

その日は入念にヘアセットしてもらい、お気に入りのワンピースを着て、枕も持って行きました。行きは新幹線を使ったので、一時間くらいで到着。それでもヘアセットに時間がかかったのでタイトな日程ではありました。物販は事後に回そうと思って、牛タンシチューを食べ、いざライブへ。

ライブレポにも残しましたが、感動の嵐、ユニゾンに大感謝のセットリストでもう最高でした。大好きな楽曲が演奏されつくしたので、うれしくてたのしくて、もうテンションは爆上がりです。帰りはWi-Fiの飛んでいるバルでデザートを食べ、その日も無事に夜行に乗って帰りました。

夜行に乗るときは枕が必須ですね、あと冬場は自前のブランケット。春夏くらいは備え付けのもので十分ですが、さすがに11月は寒かったです。

体がバキバキになるので、お給料が多少上がった今はもう夜行を使わずホテルで一泊しそうですが、あの「夜行バス」という「なんかちょっとアウトローな感じ」が体験できたのは非常に良い経験でした。旅慣れるためには出費も大事ですね。安いし女性向けの車両もあるし、ちゃんとしたのを選べばWi-Fiも飛んでいるし。まあ、もう二度と乗りたくないですが。

 

そんなところで私の話はおしまいです、またライブでどこか遠出したいなー!

それでは、また。

 

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教壇に立ち続ける・番外編 生徒を「カルチベート」する【note・ブログ共通記事】

やっと今、提出課題の採点をオンラインでしてみました。前向きに取り組んでいる様子で嬉しいです。どうも星野です。

近日中に、noteに以前アップロードしたpptxに、声を吹き込んでみたものを再度アップロードしてみます。ツイキャスもできたらいいな……余裕はあるのか……?

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今日のテーマは、今まさにやっている「オンラインでの採点でわかった、私のやりたい教育」についてのお話をしたいなと思っています。

私の勤務校ではgoogle classroomを使っているのですが、なかなかどうしてコミュニケーションが取れない。私はすべての生徒にコメント(提出してくれたことへのお礼としてのお返事)を書いているのですが、まあそこでもいろいろと曲解してとらえる生徒があとを絶ちません。

私の物言いの問題もあるかもしれません。いいところを褒めますが、「余力があれば調べてみてね」とガンガン高負荷なことをさせまくるので。しかし彼らは教師の言うことが絶対で、自分は言われたとおりにするだけ、と思考停止しているような節も見受けられました。そのなかでも食らいついてきた生徒もいましたが、ごく少数派です。

私はそれが残念でなりませんでした。自ら考えるために、成長するために、勉強をするのに……。

そこで今日のお昼頃リツイートした、太宰治の「正義と微笑」を引用します。

https://twitter.com/ha_suuuuuu/status/1261833139099283457

 

ここでは終始「勉強とはいいものである」と、太宰は語っています。人格の完成、教養の深まりで身を助けられたことがあるひとにしか紡げない言葉で、太宰は「カルチベートされることが大事」と説きます。

cultivate――すなわち農耕すること。耕すこと。そしてそれが「カルチュア」すなわち文化のもとになると太宰は考えていたのだろうと、私は読み取りました。

私はいろいろな記事でさんざん言っていますが、教育は農業と同じだと思うのです。いや、太宰に感化されたからというわけではなく。

勉強したことが役に立つかどうかはわからないし、役に立つだけが勉強でもないだろうし、それより職業訓練のために学問が存在しているはずがないし。

けれど確実に、私たち教師が蒔いた知識や技術、教養という種がいつかどこかで芽吹き、大きくなって児童生徒たちに花や果実などをもたらすことになれば、教師は本懐を遂げたことになるのだと私は常々感じていました。だから教育は農業と同じで、畑を耕す(学びの土台作りをする)、水をやる(知識や資料を与える)、雑草を抜く(生徒指導などの人格の陶冶)といった活動が根っこにあると考えています。

それをこうして、敬愛する太宰が書いていたことに(遅まきながら)気づいてうれしくなり、と同時に自分の今置かれている状況を考えて悲しくなりました。

生徒たちは自分に与えられたものを、たいして咀嚼もせずに丸呑みして、自分の力でかみ砕いて理解しようとしていません。

というか、それまできっとかみ砕く必要がないほど柔らかい、耳ざわりの良い量産型の知識や技術しか与えられてこなかったのでしょう。それは教師側の責任です。

私は全日制では新任です。非常勤で立場も危ういです。しかし横並びと確実な進級を絶対視し、生徒の実力が本当についたかどうかを測ろうともしない、勉強は二の次の学校を、私は許すことができそうにありません。そんなことで生徒を大学や就職先に送り出していいわけがない。過度に厳しくはしません。それは自分に課した制約です。しかしやわやわの知識と教養を与えられ、温室育ちをしている生徒に、何かひとつでも「自分の力で学び取ったこと」を身につけてほしい。そう願わずにはいられませんでした。

 

だから私は、今年度こんなことをやります。

①自分の力で考える力を養う(全日でも授業の終わる直前の5分で、ノートにリフレクションを書かせ、単元ごとに提出・採点)

②机間指導の徹底(今年度は45人いる学級もありますが、自分の頭でひたすら考えることをさせるため、発問数を増やし、それをノートに書かせるか、発言させてマインドマップを作る)

定時では場面緘黙症の生徒もいたので、書くことに比重を置きましたが、全日は活発な子が多いと聞くので、発言させてみたいと思います。

彼らの常識をぶち壊す授業をします。横並びもある程度大事にしますが、絶対に生半可な知識で外に出すことはしません。そう誓いました。

生徒を「カルチベート」する授業を構想していきたいと思います。それでは、また。