ゆったりまったり雑記帳

その名の通り、雑記帳です。

教育現場から 2024-42 今週の反省

すべてはこの日のため。

爆速で終了した『大造じいさんとガン』

5年生の授業がほとんど無く、もうやるしかないと思って今週末にテストをしました。やっぱり児童は物語文のほうが読み慣れているようで、得点は高かったです。まあ、知識・技能の面で言えばかなり怪しい児童も一定数います。それでもこの1年間私を信じてついてきてくれたことに、感謝するばかりです。今回の授業では、「前もって音読に取り組ませておいて、授業は通読した状態からスタートする」「児童の中で考えたい謎をどんどん出してもらい、それを検討する」「情景描写と心理描写を同時進行で行なう」というかなりの荒業で3時間とちょっとにまとめました。結果的に児童はおさえるべきポイントだけを学んだ形になりましたが、謎探しは慣れが必要であると感じました。情景描写と心理描写の並行授業も、実現は可能でしたが表現の効果についてはまだ私が教えきれていなかったという反省もあります。もちろん情景描写と心理描写の際にも板書にはこだわりましたし、楽しく学べる工夫を入れられるようになったので、この1年間で私も成長できた気がします。

仮案の板書計画

理科あそび計画、無事終了!

3年生はみんなで理科に関わるお店を出して、それぞれ交代で遊ぶ時間を取りました。かなり凝った作品もありました。でも準備時間がほぼ無かったのにあれだけのことをやったのは児童のすごいところだと思っています。楽しむだけでない授業というのは、3年生の段階ではまだ早い気もしていて、遊びという体験から学びをふくらませていったほうが彼らのためになるのでは? と思っての計画だったのですが、なんとかうまくいきました。不完全燃焼の児童もいたようですが、もうそれは桃ちゃん先生の責任です。ごめん。児童同士、そして私と児童で相談しながら進められたことが何よりの成果だと思っています。

担当者出てこい

成績の締切前に完成させ、のんびりお茶でも……と思っていたところで管理職が深刻な表情でデスクに来たので、何事かと思ったら「書類の不備がある」とのことで、しかも「前任者の不備を今から修正してほしい」という鬼の内容でした。キレそう。私に言われてもそんなのはわからん!! と絶叫しながら床を転げまわりたくなりました。どれだけ今までの管理職がこの不備を看過していたのかという、行き場のない怒りで禿げそうです。でも直すしかないので、年度切り替えまでになんとかします。やだなあ。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート

教育現場から 2024-41 今週の反省

一進一退の日々。

休息とパフォーマンス

私は今年度初めてフルタイム勤務に移行したのですが、どうしても2か月に1回くらいの頻度で1日お休みをもらうことが最近出てきました。体調の問題だとは思いますが、かなり悔しいです。早く週5日を十全に働けるようになりたい。今無理をしたらさらに悪化することは目に見えているので、この件に関しては時が解決してくれるのを待つしかないのかもしれません。それでも私はこの教員の仕事を辞めたくはないです。楽しいしやりがいもあります。仕事量に見合った給与かはともかく、「学校」という世界を少しずつ変えていくために声をあげ続けたいと思っています。ひとまず教員が自由に研究したり休んだりする時間と、研究に使える資金を確保してほしいです。それによってパフォーマンスは向上するし、スキルアップも見込めるので……なんとかしていきたい問題です。

遂に最後の単元へ

『大造じいさんとガン』がスタートしました。以前このブログに掲載した方法(初発の感想から、みんなで考えたい問題を児童と一緒に見つけるというやつ)を試しにやってみました。すると「前書き」に注目した疑問や、かなり核心に迫る疑問(大造じいさんはどうして最後に残雪を撃たなかったのか、など)も出ました。好感触でしたが、なかなか難しい側面もあったようでした。それは単純に「慣れ」の問題なので、来年度以降頑張ってほしいところです。結構読んでいる児童はそれについての答えを彼らなりに出していたので、内容の確認にあまり時間を割かずに済みました。次回以降は「情景描写」と「関係性の変化」について同時進行でやっていきます。これをやったらテストができるので、そのあとはリクエストが多かった歌詞分析の授業や、メディア読解の授業に時間を使いたいです。板書の写真はこちら。

板書の写真

今週最大の反省は、児童が疲れ切った金曜の最後の時間に講義型の授業をやってしまったことです。あれはよくない。全然聞いてもらえないし、私が焦って「授業したという既成事実を作った」だけになってしまいました。どんなに45分が短くても、面白く学べる工夫をしていかなければならない。そのために「ひとりで考える」ことから徐々に全体共有する方法を、私自身が意識的に実践しなければ。かなり悔しかったので、来週リベンジします。

 

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート

教育現場から 2024-40 今週の反省

戦い抜いた1週間でした。

5年国語が終わらない

どうにも時間数が不足しています。今週でスピーチの発表と漢字の50問テストが終わったのに、まだ『大造じいさんとガン』の手前におり……そろそろ成績の締切なので、先にできるテストをやっつけてしまいたい。残りはあれこれ投げ込みをやろうと思っています。実践報告はnoteにて。

note.com

50問テストですが、びっくりするほど点数が上がった子と、まだまだ低空飛行の子と、はっきり差がつきました。成長している子も当然いますが、偏と旁(へんとつくり)を逆にするなどの惜しいミスが多いです。昨年度担当した児童はこんなことにはならなかったので、学年のカラーもあるでしょうが、学びの側面では全体の課題として積み残してしまったことが悔やまれます。もっと私にやれることはあったのに、アプローチの仕方を間違えたのかもしれないです。スピーチのほうはそれぞれ児童が相互承認をしたり、自分の成長を感じたり、様々な意見を言ってくれて手ごたえを感じたので、ペーパーテストでも点が取れるようにコツを教えてあげないと……。

がんばれ! 3年生

3年生はすべての単元が終わったので、今は「理科あそび大会」に向けた準備をしています。1年間を通じて学習した単元を復習しながら、それぞれお店を出して遊んでもらうという企画を始動させました。今週は企画書を作って、材料を考えたりお店のコンセプトを決めたり、準備の最初のパートをやりました。一人で面白い意見を出す子もいるし、みんなで協力できる子もいるし、それぞれ楽しそうに取り組んでいて素晴らしいなと思っています。特に3学期で扱った「電気」「磁石」はとても人気で、それに関連するお店が多いですが、なかには「風のはたらき」をやる子もいて、あの暑い夏にやったことを覚えていてくれるなんて……とうれしくなりました。また、必要なものは基本的に自分たちで用意してもらうことになっていますが、学校で貸し出せるもの・使えるものもあるよ、と話したところ、相談に来たチームが多く、きちんと「誰かに頼ること」を覚えてくれたのも成長を感じるポイントでした。

支援級で過ごして

支援級の児童も、それぞれ次の学年に向けた準備をしています。徐々に交流級で授業が受けられるようになった子もいますし、その子の特性をこちらが理解できるようになって「こんな指導法ならいけるかも」と提示できることも増えました。お互いが一緒になって成長していく感じがして、支援級の担任になれたことは本当に自分の糧になってくれました。保護者対応も学んだし、所見の書き方も教わったし、一緒に担任してくれている先輩には恩義を感じているので、夏休みは勤務先が変わってもどんどんランチに誘おうと思います。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート

教育現場から 2024-39 今週の反省

4日しかないのにこんなに疲れているのはなぜ?

猛スピードで進めたい5年国語

ふたつ前の単元『想像力のスイッチを入れよう』のテストをして、採点をしていたらものの見事に全員撃沈していて、ああこれは教え方を誤った、と反省しておりました。その話を先輩にしたら、「いつも桃ちゃん先生がやっている、テストのフィードバックで鍛えるしかないよ」というアドバイスをいただきました。つまり「どうして間違えたのか」という内容の復習と、「どうしてこんなに分かりにくい(回りくどい、あるいは曖昧な)訊き方をするのか」など、メタ的な側面と、両方で分析させるのが大事だよ、ということなのでした。まだお休みしている児童もいるので、テストを全員受けておらず返却はできませんが、そのときが来たら全力で指導していきます。

進度としては、先週「この本、おすすめします」を全速力で終えて今週から「提案しよう、言葉とわたしたち」に突入したところです。『大造じいさんとガン』はもしかしたら成績に入れられないかもしれず……学級閉鎖や行事が重なったことで大変でした……そこをどうするかはお隣のクラス要相談ではありますが、いけるところまでやっつけてしまいたい。桃ちゃん先生の採点の祭典が始まる。やだよう。

はるか遠き「図書館利用」

司書教諭としての知識をフル活用して、来年度から全学年で地域の図書館から団体貸し出しを定期的にお願いするところまでこぎつけました。やったー! ちなみにメインで活用するのは支援級です。毎朝読み聞かせをしているので、月に一度20冊くらいがどさっと送られてくるほうが楽だよね、となりまして……次年度担当するのが誰かはわかりませんが、スムーズに引き継ぎができるよう準備することも始めています。

やっていてよかった「物書きの仕事」

文章作成がメインの仕事を兼業しているので、所見の記入はそんなに困りませんでした。もう担当している支援級の児童については、所見・要録ともにほぼ記入済みで、大変だと思うことなく進んでいます。このあと追加で専科が入ったとしても余裕はあります。物書きの仕事で「どんな文章を書けば理解しやすいか」を日常的に考えているためなのでしょうか……。何事も挑戦してみるものですね。しかしワークライフバランスは崩壊したので(※週7日勤務)、今は物書きの仕事はゆっくりペースにしています。

何をしよう? 3年理科

こちらはほぼすべて終了しました。あとは「たしかめよう」のテストをして、遊ぶだけ。今週は図書館で本を読んで、「磁界」「磁力」などの言葉も学びました。自分たちで資料を漁る経験は、どの進路に進んでも必要だと思うので、今のうちから練習させています。それが終わったら何がしたい? と訊いたら「100グラムにちょうせん」(※NHKの番組「ピタゴラスイッチ」内のコーナー)をやりたい、魚釣りゲームをしたいなどの意見が出たので、どんどんやらせてみたいです。発想が豊かな児童たちに道具を与えたら何が生まれるのか、かなり楽しみです。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート

教育現場から 2024-38 今週の反省

コンクリに埋められずに生き延びました。

研修のこと

私は国語科の研究部会に所属しているのですが、今回は新教材を使った授業提案のお話を聞き、非常に勉強になりました。児童生徒の側に「学びのプランを立ててもらう」という手法を教わったのが大きな収穫です。これは、「みんなで考えたい、解決したい問いを決めて、それについて解釈をしていく」というものです。問い(いわゆる教員側からの発問)を児童生徒から出してもらうメリットとして、児童生徒同士が「自分で学んでいくんだ」という動機づけができること、ICTを活用すれば互いの意見がリアルタイムで確認できること、相談させたとき「この謎が気になるんだけど……」「え? その答えはここに書いてあるよ」という話し合いを挟んで確認事項の時間をスキップできることなどが挙げられました。ファシリテーターとしての教師が自分に一番合っていると思っているので、今後の授業に活かしていきます。

研修で学んだこと

支援級のこと

今年度最後(だと思いたい)保護者の方々との懇談会があり、「来年度もぜひお願いします」というありがたい言葉も頂戴しました。私なんか、まだまだ勉強不足もいいところですが、こうして信頼してもらえるのはとてもありがたいことだと感じました。一緒に担任している先生がものすごく支援級の指導に詳しいので、いっぱい勉強させてもらっているので、この学びを自分の糧にしていきたい……! この懇談会では児童の1年間の成長をお伝えすると共に、保護者の方にも「疲れたり苦しかったらヘルプを出す」「ヘルプを出したら休憩して、そのあとまた頑張ったら褒める」「バツがついてもそのあとハナマルになったら、それはすごいことだと価値づけていく」などの、普段から支援級で実施している指導をご家庭でも実施できるよう、指導のポイントを共有できたのがとても良かったです。おうちと学校では見せる姿が全然違うし、おうちでも学校と同じことを積み重ねて、児童の成長につながれば最高だと思ったので……。「うちの子はトラブルを起こしていませんか?」と心配される親御さんもいらっしゃいましたし、「がんばりカード(その日の出来事を記録するカード)を見てコミュニケーションが取れています」という嬉しいご意見もありました。親御さんにもていねいに情報を共有して協力してもらえたら、何より素敵なことなんだなと実感しました。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート

 

教育現場から 2024-37 今週の反省

頑張って働いています。

猛スピードで終わる3年「じしゃくにつけよう」

独特すぎる磁石あそびをやった児童たちは、現在自分たちで実験の仕方(プラン)を立てて、磁石の性質について学習しています。「なんで砂鉄は磁石をつけるとトゲトゲになるの?」「磁石のS極とN極って何?」など解決するには高度な疑問も出ましたが、なんとか3つめの実験を終えたところです。今彼らは、教員にサポートされながらも基本的にには自分たちで実験計画を立て、予想し、検証するという科学的思考の営みにふれています。それがきっと高学年でもいきてくるだろうし、その先の人生を見据えたときに「仮説を立てる」「やってみる」「反省する」というプロセスを知っていると便利だろうなとも思っています。彼らが将来どんなふうに学んでいってくれるか、今から楽しみです。

板書は後日!

猛烈な勢い

インフルエンザ、新型コロナウイルス、溶連菌などの感染症が大流行しており、我が支援級も健康優良児たちがバタバタと倒れ、5年生も遂に学級閉鎖となりました。おかげで授業が吹き飛びました。復帰した児童には「先生がいちばん困っていたよね」と笑われましたが、それはその通りで、授業時数がまじめに足りないのです……。どうにか担任の先生には「時間を分けてほしい」とお願いしたのですが、他の専科との兼ね合いもあり、難航しています。やっぱり時間割変更が多い小学校で教科担任制は難しいですね……ただ、副担任は各学級につけたほうがいいと思います。そうじゃないと初任の先生は研修しながら担任するのが大変だし、正規職にあげてくれないと困る、という非常勤の先生もいると思うので、どうですか文科省……の気持ち。

支援級特別会議

支援級の児童について、外部講師の先生に観察していただきアドバイスをもらう機会がありました。内容も知らないことばかりですごく勉強になりました。でもその講師の先生が「ここの支援級はよく頑張っている、お世辞抜きに良かったです」とお褒めの言葉と激励をいただけて、とてもうれしかったです。「安心したね」「間違っていなかったんだね」とふたりで話しながら、一緒に組んでいる先輩と指導について相談し、あれこれ悩んで、その先輩のお知恵を借りながらの支援級運営について想いを馳せていました。先輩についていって本当に良かったと思っています。揉め事もあったけれど、その先輩が教えてくださったことをこれからも使いながら指導していきます。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート



教育現場から 2024-36 今週の反省

1週間戦い抜いた。

別の校種の先生とおはなし

週頭に研修が入っていて、最初はメチャ面倒でした。しかし内容は、近隣にある中学校や高校の先生と意見交流や情報交換をする場というもの。私は以前から「小中高で校種を超えて話し合いをしたい」と思っていたので、マッハで仕事を片付けて会場へ向かいました。そこでは進学予定の児童生徒の情報交換や、教育方針の説明など、それぞれが発信して、受け止めて、質問して……という脳汁がドバドバ出るタイプの、非常に勉強になる研修が行われていました。行けて良かったです。いちばんの収穫は、低学年の児童に対しては「動作化することは重要」というのを学べたことでした。「おにごっこ」(光村図書・二年下)の単元で、「足の速いおにに追いかけられる真似をして、追いかけられる側のコメントを考える」という活動があったのですが、そのときに演技をすることで「腑に落ちる」感覚があるのだと実感しました。私も低学年を支援級で担当することがあるので、動作化はどんどん入れていきます。

やっと終わった『想像力のスイッチを入れよう』

迫り来る短縮日課までに巻きで終わらせなければいけない5年国語ですが、超圧縮でなんとか来週テストというところまで持っていきました。板書はこちら。

国語の板書

内容もそこまで長くなかったのでやりやすかったですが、抽象度の高い筆者の主張がどれだけ読み解けたか、ちょっと不安です……。担当している児童たちは徐々に論理的な文章も読めるようになりつつありますが、回りくどい表現が本当に苦手なので、苦戦するかも……。板書は量を減らし、すっきりと。本当は立体板書も入れたかったのですが、なんせ時間が無いので、余ったらやろうと思います。

ガシガシ進む3年理科

理科の板書

最後の単元に入りました。「じしゃくにつけよう」です。磁石あそびをさせたらみんな楽しそうにしていたのも良かったのですが、ちゃんとおさえてほしいことに注目していてすごいと思いました。「磁石にくっついたものは磁石と同じ性質になるのか?」とか「金属ならなんでもくっつくのか?」といった話ができる遊びをしていたんです。きみたち、教科書でネタバレを読んではいないよね……? 実験プランを考えるのも、予想を立てるのも、3年生なりの語彙や表現ではありますが、追試性などをぼんやり意識していることがわかったので、かなり優秀だと思っています。余ったら図書室で調べ物をしよう、魚釣りゲームもしよう、クイズも作ろう、みたいな盛り上がりを見せているので、非常に楽しみです。

最後に、今週の反省ノートを。それでは、また。

今週の反省ノート